2004.10.25

図書館で海の彼方のローマ帝国

捜してきた。岩波の世界歴史選書。新刊案内を見るたび面白そうだと思うのだが、中身がワタクシには手強い。ついでに財布にも手強い 汗

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.10.22

[ムーミンパパの思い出]を発掘。

パパは拾われっ子だったとは。スナフキンパパの何もしなさが素敵です。ニブリングはラブリー 笑

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.09.22

『ブルータワー』に手を着ける。

『ビートのディシプリン』3までとかいろいろ読了。次はハードカバーだ。
「問題小説」連載なんだけどファンタジー。
『ブルータワー』(20040918)
石田衣良 (四六判)/徳間書店
1785円 ISBN:4198619182
bk1 Amazon 楽天ブックス

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.09.19

『ビートのディシプリン』読み進み中。


「死神(ブギーポップ)は現れない」(SIDE1帯より)せいか読みのがしていたシリーズを読み進み中。
いや3巻出てたんで、まとめ読み好きなワタシもなんとか入り込めるかと。
呼吸と、鼓動を合わせる。色っぽいほうに連想が行きがちだけれど、このハナシの切実さはなんだろう、と思う。そぎ落とされた表現に、説明は落ちているわけでなくて。
『ビートのディシプリン Side1 Exile』 599円
上遠野浩平/緒方剛志  電撃文庫/メディアワークス
bk1 Amazon 楽天ブックス

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.09.08

『エルサレムへの道』を読んでしまった……


〈シャーロック・ホームズの愛弟子〉ちゅうか女弟子の最新刊。
いや、まあ、男社会で気の強い女の子が男装して上手く世を渡る話にフェミニズムとかいう形容をつけてはいかんそうなのだが。
一個の人格として知りたい成し遂げたいという思いを尊重されたい個人の話として読むとなかなかキモチいいのである。うん。
気分を上向きにしたいときのために取っておくはず、なんだけど、ついうっかり読んでしまったのでした。
『エルサレムへの道 シャーロック・ホームズの愛弟子』 880円
ローリー・キング/山田久美子訳  集英社文庫(海外)/集英社
bk1 Amazon 楽天ブックス

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.09.07

夜更けのエントロピー読了。

ケリー・ダールを捜して、に、ヤられたって感じ。いや自分ちっともわかっちゃいなかったと思わされるのも爽快かもだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ダン・シモンズおそるべし。

『夜更けのエントロピー』 1995円
ダン・シモンズ/嶋田 洋一訳  奇想コレクション/河出書房新社(四六判ソフトカバー)
bk1 Amazon 楽天ブックス
ふと手に取って料理中もやめられず読み進む。まだ読みかけ。ダン・シモンズはどっちかっていうと……こう来るかあ!(握り拳時には本叩き付けをガマン)なタイプの作家なのだが。ニュースの流れる居間で読む「ドラキュラの子供たち」の空恐ろしさよ。死者に光明と平安を。そして生者にも。
で、その次の表題作では虚無の風に吹かれてみちゃったりするわけで。次の「ケリー・ダールを探して」を読み進むと眠れなくなりそうだがガマンできるかなあ(汗

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.09.04

↓のデータフォロー

『ラー』 1575円
高野 史緒  ハヤカワSFシリーズJコレクション(B6ソフトカバー)/早川書房
bk1 Amazon 楽天ブックス
ううむ2kb制限のせいでケータイから書くとなんか謎になってしまうなあ。
タイトルから思い当たる人も多いだろうがSFM記念号掲載短編の長編化である。
SF的大ネタは古典的なので古手のSF読みにもいいかもだ。が、最大のポイントは神話と幻惑なので、不信感の停止とか没入系の話にノリの合わないひとにはキビシイかも。
ワタクシはもちろんヒットでしたともさ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.08.27

高野史緒[ラー]読了

人は皆、なすことなすべきことに意味を求める生きものである。なさざるをえなかったこと、結果として直面せざるをえない苦境にもまた。神話の形成もそのような営為であるのだが。その核心を求める話であった

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.08.12

揺籠の星

ホーガンなのである。ケータイなので漢字がでないのである。らしいチカラ技というべきか。セーガンのサイエンス・アドベンチャーを捜さないとね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.08.08

トールキンダイアリー

久々に新着ブツ。2005年トールキンダイアリー
『指輪物語』50周年記念だからか、トールキン自筆画から『指輪物語』の主立った舞台を、道順にしたがって配置してあります。
真っ赤な表紙中央に、ひとつの指輪の周囲に三つを配置したカバーアート用のスケッチを使った表紙はまだどこにも画像なし。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.08.06

映画『王の帰還』CE

二枚組が出た。映画『王の帰還』CEのことであるのは言うまでもナイ。
紙物の目玉は「中つ国住民手帳」。7種あります。ワタクシのはゴンドールでした。
そのほか。
 ・パスポート貼り付け用の追加地図
 ・ニュージーランド航空の偽搭乗券、実は旅行割引券。行き先いろいろ。
 ・ゲーム予告のチラシ
二枚組三枚セットに余分の特典は付かないそうなので、こちらはパス。
特典盤内容は↓。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

映画『王の帰還』CE特典盤


映画『王の帰還』CE特典盤のおぼえがき。
☆宣伝用ドキュメンタリー2本
☆ナショナルジオグラフィックのビヨンド・ザ・ムービー『王の帰還』版
 独立のソフトとして『王の帰還』公開前に発売されていたもの。
 英米の歴史と比較しながら1部と2部を振り返る構成です。
 映画そのものを見直す余裕のない大人向けのおさらいビデオてな感じ。
☆メイキングクリップ
 アラゴルンの運命
 ミナス・ティリス:ゴンドールの都
 ペレンノール野の合戦
 勇者サムワイズ
 エオウィン:ローハンの白い姫君
 馬の ”代役”
☆トリロジー・スペシャル・プレビュー 6分間もある三部作全体の予告編。
☆劇場用?予告篇・TVCM
☆ゲームの予告
 アドベンチャーだけでなく戦略ゲームも出ます。
 闇の勢力も使えるらしいよ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.05.17

『王の帰還』チェスセット

何かというと猫写真ですが手前にあるもの、それは『王の帰還』チェスセットなのです。カメラ貸し出し中なのでニューラインのショップ参照
いやシンガポールの指輪展、初日に行って来ちゃったのですが、その時はまだショップにブツがなく。ええ、なにも。
2泊ていうか実質滞在40時間なのに買う気満々でキャスター付きのスーツケースもっていったのに、ですよ。
で、まあ、せめてもと迷ったあげく買ってきたものだったり。
これでもエルロンド様はいないんですよ。とほほ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.03.03

ただいまAmazonで洋書500円引きセール中。

しかし5500円以上の注文すると1回だけ500円引きのギフトを使える、という罠が待ち受けていたのでした。リンクはいずれもアマゾンに。
The "Lord of the Rings" Location Guidebook
いや行ってみる予定はないんですけど。欲しくなってしまい。
The Tolkein Art of the Brothers Hildebrandt 2004 Calendar
これは知りませんでした。ヒルデブラント兄弟絵のトールキンカレンダー。
The Lord of the Rings: Tarot Deck & Card Game
もう知るひとぞ知るというか。「吊された男」がデネソールとファラミアの例のシーンだと聞いて、いつかは、と思ってたのです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.02.05

『指輪物語「中つ国」のうた』


出るらしいと去年の秋くらいから騒いでいた Poems from the "Lord of the Rings" 邦訳がついに出る。
ちゃんとアラン・リーの絵も入る。うれしい。
2/12発売だそうなので、まだオンライン書店でも予約段階だけど、大阪屋に週明け入荷らしいので、東京の大書店にもそんな感じで出回ると思われる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.12.17

買い逃しをチェック。

『天空(そら)の刻印(上)』 朝香祥 小学館パレット文庫
楽天ブックス
『陰陽師九郎判官』田中啓文 集英社コバルト文庫
楽天ブックス
『死刑執行人サンソン』安達 正勝 集英社新書
bk1 楽天ブックス
3冊目は最新刊。フランスの刑吏を代々引き継いできたのはサンソン家の当主だったのですが。
国王ルイ十六世を処刑したシャルル・アンリ・サンソンの生涯を通じてフランス革命裏面史をとりあげようというもの。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

楽天ブックスがアフィリエイトに加入したので

早速テスト。というかソノラマの新刊を購入してみる。
『黒い精霊の梢――梗醍果の王 3』日下部 匡俊 ソノラマ文庫
bk1 楽天ブックス

『ユニバーサル・アーミー』藤原 征矢  ソノラマ文庫
bk1 楽天ブックス

『スター・ダックス』草上 仁 ソノラマノベルス
bk1 楽天ブックス

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.11.27

ブックエンド付"the Lord of the Ring"一冊本

Amazon
袋小路屋敷を訪ねるガンダルフ、誰だろうと様子をうかがうビルボの様子を扉を挟んでブックエンドに仕上げた炯眼はなんというか参りましたとしか言いようがなかったり。
ブリスターズジャパンのこの完売商品と同じではないと思いますが。原作ファンの秘孔を突かれる感じで、いい年して「ほしいよ~」とジタバタ暴れたくなりますな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.11.22

トールキン遺稿集の邦訳が。

『終わらざりし物語 上 』が河出から遂に出る。遺稿集 " Unfinished Tales " の翻訳である。
本邦トールキン研究会20年の蓄積が活かされた邦訳を買わずにおくべきか。
発売は12月12日あたりのよし。現在予約受付中なのは Amazon.co.jp だけであった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.11.17

妖精物語あるいは近代の夢想。1/3

たまには展覧会ネタなど。埼玉県立近代美術館で開催された『フェアリー・テイル ―妖精たちの物語―』である。右は図録(猫は内容と関係ありません(汗)。
カバーアートとなっているのはフィッツジェラルドの「鳥の巣の中の妖精たち」である。同行の友人とは
レオノーラ・カリントン(キャリントンとも)の名前など出したりして盛り上がっていたのだが、今見返していても、シュルレアリストの描く人ならざるものを思わせる何かがある。
そう、この妖精たちは、ひとの想念が見せたものなのだ。非在への憧憬、という。
黄昏の葦原にひっそりと人ならざるものが浮かび笛を奏でるマンの「夕暮れの葦笛の長い嘆き」などを見ていると、吹き抜ける風に葦が鳴る暮れ方に、ただ風が吹くのでなく、楽を奏するなにものかがひそやかに息づいていて欲しい、と願ってしまう心性(前提として、いないとの認識は必要不可欠だが)には、相当に共感できるのだが。
うむ、本邦に近しい例で言うならば。里芋の葉が露を零すとき、その陰に遊ぶ小さい人が居て欲しいと思う気持ちがあるからこそ、コロボックルの物語が心に残り語り伝えられてきたのだと思うのである。
コティングリー妖精事件の事例も然り。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

妖精物語あるいは近代の夢想。2/3

英国で妖精画が隆盛を見たのは18世紀後半、フェアリー・テイルすなわち妖精物語の復権による。キリスト教の排他的傾向、さらにプロテスタント的厳格も手伝った産業革命の国らしい実利主義もあると思うのだが、伝承の物語の復権は英国では遅かったのだという。
その産業革命のもたらす人間性疎外はアーツ・アンド・クラフツ運動など復古的な人間性復活のムーブメントを生み出すのだが、それはさておき。というか妖精物語の復権とは無縁ではない。伝承の物語の採録や出版が、ナショナリズムの勃興と無関係ではありえないように。
やや早くピークが現れた文学的な妖精物語だけでなく、本にまとめられた伝承をふまえているらしき絵もあるのだが。かくあれかしとの願いを素直に形にした、というよりは、根底にある疎外ゆえの隔絶感があるように思えてならない。心だけ彼岸に行ってしまった妖精画家がリチャード・ドイルひとりにとどまらないのも、疎外されたおのれの想念が、かくあれかしと願う見えざる存在に、ただ想念のみの力で形を与えつづけた結果なのではないのだろうか。
その隔絶ゆえに、空想の存在は迫力を得、時に神気を備えて見えるのだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

妖精物語あるいは近代の夢想 3/3

しかし妖精画は美しい想像、稚気の産物と思われがちである。コマーシャルベースの意匠とか図案まで入れれば、その域を出ていないものがほとんどである。そういうものを求めて展覧会に来ている人も多かったようで、妖精の扮装で記念写真を撮れる子供向け企画コーナーもあったりしたのだが。植え付けられた芽が非在への憧憬まで育つ例もなくはなかろう。うん。
それにしても出口の物販コーナーには花の妖精(昔チョコのおまけに入ってたカードの絵柄です)グッズいっぱいだった。
しかしドイル挿画の" A Tale of Fairyland (The Princess Nobody)"を買ってしまったのは秘密である(汗。いやその、ドーバーのペーパーバックだし。でもアマゾンとの比較だとレート違いすぎ……あああ。後悔。

『フェアリー・テイル ―妖精たちの物語―』埼玉県立近代美術館 ~20031103
 2004410~2004530 足利市立美術館にて公開予定

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.11.06

『夏のロケット』川端裕人 文春文庫 1/3

購入? Amazon | bk1

今更である。『夏のロケット』である。いや買った時は暑かったんだけどね。
ロケッティアもの、つまりロケット熱宇宙熱に少年時代にとりつかれ、大人になっても冷めなかった人たちの物語ではあるのだが。
古典SF好きとしては当然連想せずにはいられないブラッドベリ的詩情よりはむしろ、リアル面に気を配れば当然見えてくるあやうさをも盛り込んだ、そこに山があるからだ的信念の物語と言うべきか。
なぜ山に登るのか。そこに山があるからだ。山があればとにかく登る、登りたい、なんのためでもなく、登ってどうなるわけでもない(かの名台詞、この解釈が正しいかはわからないが)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

『夏のロケット』川端裕人 文春文庫 2/3

購入? Amazon | bk1

本作のキモ、核心となるのはロケットである。とにかく飛ぶまでやりとおす、その一念である。
なんとしてもロケットを飛ばして宇宙に行く、行く先は火星である。なぜ火星なのかは作中で語られているし、大いなる共感をもってワタクシなどは読み進んだのだが。
なにか目的があって、そこに到達する手段として新技術を開発する、それがまあ常識的な発想だろうが。目的なく、したいからする、という衝動が理工系特に技術系の人にはあるようなのだ。
火星に行きたいから有人宇宙船実用化の端緒として宇宙ロケットを開発するんでなく、宇宙ロケットを作って打ち上げたいから作るのである。
こういう衝動を肯定的に見るのがSF好きの性向ではあるし、わたしはとても好きなのだが。
現実的には非常にあやうい部分を孕んでいる。ブラッドベリに代表される詩情は、そのあやうさを見えにくくしてしまう。
いやブラッドベリ自身は同種のあやうさをクールにとらえた短編も書いていたはずだ。
より正確を期すには、詩情があまりに強く印象に残るため、その感動を覚えている読者には見えにくくなってしまう、というべきだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

『夏のロケット』川端裕人 文春文庫 3/3

購入? Amazon | bk1

本作『夏のロケット』は、過激派のアジトから発見されたロケット弾の報道から始まる。そう、いまさらここに書くまでもない、兵器開発と切り離すことはできないのだ、ロケット工学の歴史は。
そして、この種のあやうさばかりではなく。たとえば設定や展開の細部などには、見るからに「?」と理性が立ち止まる部分がある。現実的説得力を求める向きは、本作は穴だらけに見えるかもしれない。
少年の日の夢を実現させるため、作劇のうえであえて無視したと見る解釈も有りだろう。この主題なら許すという人もいるに違いない。実際、それだけの説得力はこの物語には備わっている。
しかし、それは話が逆だと思うのだ。
なんのヒモ付きでもないロケットを宇宙に飛ばす、それをロケット開発の黎明期でなく現代の日本で実現させるのは、これだけあやうく、あやしいことなのだと、はっきり提示されているように私には思える。
そんなあやういことでなく、実用的かつ現実的な宇宙開発が行われていてほしい。詩情に乗せられてしまう稚気ゆえのガムシャラさなんかなくても、火星にロケットが飛んでほしい。
太陽面フレアで日本の衛星が二つもダメになったというニュースを聞いたりすると、素人ながら切に願わずにはいられないのであった。
大団円的結末特に女性記者の行く末が引っかかるものの、まあ、続きは読んでみようかと思う。
(20031106)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.11.03

買書20031102-4

『〈民族起源〉の精神史 ブルターニュとフランス近代』 世界歴史選書 岩波書店
bk1 Amazon 楽天ブックス 2,600円
『パソコンは買ったまま使うな! フリーソフトで作る快適環境』鐸木 能光 岩波アクティブ新書
bk1 Amazon 楽天ブックス 740円

今回注文の目玉は実は『〈民族起源〉の精神史』。ケルト本というか、ケルト的なるものの継承されぐあいの実態っていうか。
ちなみに買書1はボーイズラブ系、2はライトノベル媒体、3は一般向け歴史っぽい小説類、4は小説じゃない本す。
ポイント特典につられて楽天を利用してみましたが、岩波とかの在庫量が少ないのか、取り寄せ扱いになりました。
二週間は待たなかったけどね。まあ、たまたまかもしれませんが、ちょと後悔。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

買書20031102-3

『赤い館の騎士 マリー・アントワネットを救え!』A.デュマ ブッキング
bk1 Amazon 楽天ブックス 2,500円
『岳飛伝 2 烽火篇』田中 芳樹編訳 講談社ノベルス
bk1 Amazon 楽天ブックス 760円
『ジハード(1)猛き十字のアッカ』定金伸治 集英社文庫
bk1 Amazon 楽天ブックス 590円
『ジハード(2)こぼれゆく者のヤーファ』定金伸治 集英社文庫
bk1 Amazon 楽天ブックス 552円

| | Comments (0) | TrackBack (0)

買本続き。20031102-2

『黎明の双星(1)』花田一三六 Cノベルズファンタジア/中央公論新社
bk1 Amazon 楽天ブックス 900円
『シャリアンの魔炎』ゆうきりん/高屋未央 コバルト文庫
bk1 Amazon 楽天ブックス 533円
『シャリアンの魔炎(2)』ゆうきりん/高屋未央 コバルト文庫
bk1 Amazon 楽天ブックス 495円
『帝都夢幻道(後編)』高瀬 美恵/下村 富美 パレット文庫/小学館
bk1 Amazon 楽天ブックス 524円

| | Comments (0) | TrackBack (0)

本が来る。20031102-1

というわけで久々の買書記録。今回は楽天でした。
『呪われた天使、ヴィットーリオ』アン・ライス 扶桑社ミステリー(文庫)
bk1 Amazon 楽天ブックス 952円
『僕らはキスからはじめよう』池戸 裕子/紺野 けい子 パレット文庫/小学館
bk1 Amazon 楽天ブックス 467円
『寂しい真珠』 春原いずみ ショコラノベルス/心交社
bk1 Amazon 楽天ブックス 850円

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.08.29

『バカの壁』(養老孟司/新潮新書)の作る壁。

なぜか『バカの壁』[bk1 Amazon]を読む。いやまあ、家人が図書館で借りてきただけなんですけど。
「話せばわかる」というのはただの思いこみで、見ても理解しない、聞いてもわからない壁のようなものを周囲に作ってしまっている人間が最近多いのはなぜか、というのが問題提起であるのだが。
養老孟司は大脳生理学の専門家なので、世間一般で捉えがたいとされている人間の特質を生理的定性的、可能なら定量的に意味づけてみせるのが著作では本芸である。本書でも、たとえばイチローと一般人の反応速度の差を、修練ではどうにもならない、生来的な差の例として提示してみせる。
ここでたぶん、止まってしまう人が結構多いのではないか。
つまり、人間には生まれつき能力差があるので、俺様には自明でも、ちっともわからんやつがたくさんいる、バカの壁が歴然と存在するのだ、という俺様結論に到達して、そこで読むのをやめちまうんではないか、と思えてくる。
げにもこれこそ、バカの壁ならん。
語りおろしという形式だけに意見の部分は分かりやすいのだが、またそれが「はいはい分かりましたから」的な、壁を作りやすくもしているのだな。論証の部分は語り形式のせいでかえってしち面倒になっており、予備知識ゼロだと理解にかなり根気を要すると思えるのに。
なんとか最後まで読むと、「みんないっしょに同じこと」「話せばわかる」「世界は変転するが自己は不変」という適応的な行動様式と無思考状態の作った壁を乗り越え、人間も生き物だから個体差があるんだし、種類は同じでも違うんだって認識を前提に、あたらしい「ほどほど」の概念というか、共通理解を模索しましょう、という、しごくまっとうなことを言っていると思えるのだった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.08.03

bk1 Expressチェック 8月その2

■シリーズ・子どもたちの未来/講談社
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』アレン・ネルソン
■国文社
『外部の世界 アウトサイド 2』マルグリット・デュラス
■講談社
『姑獲鳥(うぶめ)の夏』京極 夏彦
 ↑初版は1994年。ノベルスでしたね。いやはや、年(以下略)。
  1998年の文庫化のさい、大幅な加筆・訂正が話題になりましたが、検証する根性はありませんでした(汗)。
 その文庫版を定本としてハードカバー化したのが今回の新刊だそうな。……うん、文庫版持ってるし。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.08.01

bk1 Expressチェック 8月その1

うむう。やってるとデータマニアの常というか、文庫全点リストとか造りたくなりますが。そういうのはオンライン書店で見られるし。買う本チェックに戻します。
■別冊宝島/宝島社
『僕たちの好きな村上竜』*ファンによるオマージュ、評論集
■梨の木舎
『西アフリカおはなし村』江口 一久 国立民族学博物館編
■Book plus/角川書店
『クジラの島の少女』ウィティ・イヒマエラ
■幻冬舎
『学校の事件』倉阪 鬼一郎

『西アフリカおはなし村』は民博開催の展覧会に合わせて出されたもの。リトルワールドのほうを連想してしまうのは続けて行ったからです、たぶん(笑

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1 Expressチェックその7(7/31)

■ハルキ・ノベルス/角川春樹事務所
『KOKUZOKU』浜田 文人
『楽園強奪』柘植 久慶
■ポプラ社
『怪異百物語 怪異百物語〈1〉』不思議な世界を考える会編
■未知谷
『ブレックヴァルトが死んだ』ハンス・エーリヒ・ノサック
■角川書店
『くもはち』大塚 英志
『ペギー・スー 魔法にかけられた動物園』セルジュ・ブリュソロ
『ペギー・スー 魔法の瞳をもつ少女』のシリーズで、既に四冊目だという。児童向け。しかしホラー寄り異色作らしい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.30

bk1 Expressのチェックその6(7/29)

■C・NOVELSファンタジア/中央公論新社
『女王と海賊―暁の天使たち〈5〉』茅田 砂胡
■白水社
『アウステルリッツ』W.G.ゼーバルト
■学研
『ハーツ 死に抜けゲーム』久綱 さざれ
■双葉社<br>
『廃屋の幽霊』福沢 徹三
■新潮社<br>
『水晶内制度』笙野 頼子
■新潮社<br>
『新世界』柳 広司
■青弓社
『ドウォーキン自伝』アンドレア・ドウォーキン
あちこちのネット書店でベストセラーリストに輝いているのはやはりスカウィ第2部の最新刊こと『女王と海賊―暁の天使たち〈5〉』である。どこまで買ったのか自分。
ううむとりあえず笙野頼子の新刊は買っとかないと。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1 Expressのチェックその5(7/26,27)

■玉川大学出版部
『ニューイングランドの民話』加藤 恭子
■国書刊行会
『妖怪百物語絵巻』湯本 豪一編
■青土社
『カレル・チャペック』イヴァン・クリーマ
■叢書・ウニベルシタス/法政大学出版局
『シェイクスピアとカーニヴァル』ロナルド・ノウルズ編
■新潮社
『GMO 上』服部 真澄
『GMO 下』服部 真澄

『妖怪百物語絵巻』は「怪奇談絵詞」「土佐お化け草子」「ばけもの絵巻」「蕪村妖怪絵巻」の絵入り解説本。チャペックの評伝はどうもSF以外中心なようなので迷い中。法政大学出版会の本は高いんだけど。うう。ま、図書館ですかね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1 Expressのチェックその4(7/26,27)

月末新刊で量多すぎ。
スーパーダッシュ5点、コバルト14点(うち一見して分かるやおいは3点)、キャラ3点は一覧ページ参照ってことで、買おうとチェックした本だけこっちに。
■コバルト文庫/集英社
『鬱金の暁闇 3』前田 珠子  *破妖の剣第6部
『緑のアルダ 千年の隠者』榎木 洋子
『女神の花嫁 中編』須賀 しのぶ
『ちょー葬送行進曲』野梨原 花南
■キャラ文庫/徳間書店(ボーイズラブ)
『顔のない男』剛 しいら
『カラッポの卵』火崎 勇

シリーズものと作家買いだけ。ちょと疲れてるかもだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.27

bk1Expressから 7月後半の3

■工作舎
『耳ラッパ』レオノーラ・キャリントン
■岩波文庫/岩波書店
『ナジャ』アンドレ・ブルトン
■ふしぎ文学館/出版芸術社
『まぼろし綺譚』今日泊 亜蘭
■ハヤカワSFシリーズJコレクション/早川書房
『忘却の船に流れは光』田中 啓文
『フィニイ128のひみつ』紺野 あきちか
■祥伝社
『スリーウェイ・ワルツ』五条 瑛
■新潮社
『瞳の中の大河』沢村 凛

『耳ラッパ』はおそらく妖精文庫版の再発売と思われる。喜ばしいが、まだブツを見ていないのであるよ。いきなり買うのもなあ。旧版持ってるし……。『ナジャ』も白水社版の再刊らしいです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1Expressから 7月後半の2

■講談社
『村上春樹全作品 〔2〕-5 ねじまき鳥クロニクル』村上 春樹
■文春新書/文芸春秋
『サリンジャー戦記』村上 春樹
■小学館
『天使の爪 上』大沢 在昌
『天使の爪 下』大沢 在昌
■双葉社
『ススキノ、ハーフボイルド』東 直己
■カッパ・ノベルス カッパ・ワン-登竜門-/光文社
『S.I.B セーラーガール・イン・ブラッド』佐神 良
■カッパ・ノベルス/光文社
『一休破軍行』朝松 健
『陰陽師鬼一法眼 鬼女之巻』藤木 稟
『帝国アメリカ消失』田中 光二
■廣済堂ブルーブックス/廣済堂出版
『旭日の覇道』原田 治

小説あれこれ。おっと、『サリンジャー戦記』は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』翻訳裏話だそうな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1Expressから 7月後半の1

■大修館書店
『四川省大涼山イ族創世神話調査記録』工藤 隆
■岩波書店
『神話と日本人の心』河合 隼雄
■本の雑誌社
『よりぬき読書相談室』本の雑誌編集部編
■朝日新聞社
『国境お構いなし』上野 千鶴子
■青弓社
『フリーライターズ・マニュアル』樋口 聡
■筑摩書房
『マゾヒストMの遺言』沼 正三

例によってbk1 Expressから。イ族って何じゃい、と思って検索かけたら、中国の少数民族でした。閉鎖的な社会が近代まで続いていたため存在自体が世界遺産なのだとか。今読んでいる『日本の自然崇拝、西洋のアニミズム』と重なる部分があるからか、そそられるものがあるけど。7500円なんですよこの本……。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.22

bk1 Expressから(7/6~7/15 その3)

■河出書房新社
『インカ 2 クスコの黄金』アントワーヌ・B.ダニエル
■平凡社ライブラリー /平凡社
『イーリアス 上』ホメーロス *岩波版の再刊
■ウィリアム・モリス・コレクション/晶文社
『世界のかなたの森』ウィリアム・モリス
■ちくま文庫/筑摩書房
『現代民話考 4 夢の知らせほか』松谷 みよ子
■作品社
『エリアーデ幻想小説全集 第1巻 1936-1955』ミルチャ・エリアーデ
■Serie′aube′/平凡社
『タイムトラベル・ロマンス 時空をかける恋-物語への招待』梶尾 真治 *ブックガイド
■原書房
『世界の果てのカレイドスコープ 「ミステリの明日」を解読する』野崎 六助 *評論
■勉誠出版
『山田風太郎 幻妖のロマン』志村 有弘編 *評論

『現代民話考』は1985年に立風書房から出ていた親本に新たな採録を加えた復刊で、全12冊予定だそうな。家に2の軍隊編があったので、拾い読みしているのだが。「これはあなたに初めて、お話するのです」などと語られる現代の物語のひしめくさまはまさに寒気もの。いや進まないんですけどね……

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1 Expressから(7/6~7/15 その2)

■講談社ノベルス/講談社
『タイムスリップ明治維新』鯨 統一郎
『七人の迷える騎士』関田 涙 *メフィスト関連
『ヒトクイマジカル』西尾 維新 *メフィスト関連
■ウルフ・ノベルス/学研
『UMAハンター馬子闇に光る目』田中 啓文
『悪魔の闇鍋』灰崎 抗 *ムー伝奇ノベル大賞関連
■ジョイ・ノベルス/実業之日本社
『追憶の猫』太田 忠司
■ジョイ・ノベルス/有楽出版社;実業之日本社〔発売〕 *架空戦記
『激闘!!ガダルカナル奪還戦 2』霧島 那智
『灼熱の艦隊 4』菅谷 充
■新書館ウィングス文庫/新書館 *ライトノベル
『霧の日にはラノンが視える』縞田 理理
『ディアスポラ 4』前田栄

つかみどころがなくなってしまうのは日刊新刊チェックだからなのだが、正直いうとメフィストとかムー関連までチェックしてる余裕はないのだ。しかし『悪魔の闇鍋』のインパクトには負け。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1 Expressから(7/6~7/15 その1)

■ダ・ヴィンチブックス/メディアファクトリー
『中国行きのスロウ・ボートRMX』古川 日出男
『国境の南、太陽の西RMX』狗飼 恭子
『ダンス・ダンス・ダンスRMX』荒木 スミシ
『回転木馬のデッド・ヒートRMX』素樹 文生

村上春樹トリビュート企画である。ファンフィクションではなく、版元側が気鋭の作家を選び依頼したもの。古川日出男は『アラビアの夜の種族』のひとだし、というくらいはわかるが。
ていうかそれより先に村上作品読み直さないとダメかもだ。
タイトルのもじりもわからないようじゃ……(汗

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.11

ニチガイメルマガ新刊チェック。

7/10付けの新刊あらすじ速報をチェック。なんか多いなと思ったら65点中30点がボーイズラブ系でした。
アズ・ノベルズ2、ラピス文庫1、ジュネノベルズ2、ピアスノベルズ1、ダリアノベルズ2、リーフノベルズ4、角川ルビー文庫1、リンクスロマンス4、コバルト文庫2、SHYノベルス1、キャラ文庫3、二見シャレード文庫2、白泉社花丸文庫5。
全点入っているとは限らないので、実はもっと多いのだ。
月末~月初の新刊時期だから集中はしてるんだろうが、よほど好きでも、これではチェック数すら押さえなくてはならない状態と思われる。うむう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.07

『ルナ』三島浩司/徳間書店

 『ルナ―Orphan’s Trouble』を読みながら考える。切り取って見せるということ、それも表現ではあるのだと。
 日本SF大賞新人賞受賞作である。ネタとしては厄災もの。
 マリアナ諸島近海に落ちた隕石からと思われる正体不明の熱塊が日本近海を取り囲み、水をつたって悪疫をもたらした。水辺の都市は壊滅、海上の行き来は不可能となり輸出入の途絶えた〈その後〉(ザ・デイ・アフター)の世界が展開される。
 厄災後の世界の生々しさは、帯の筒井康隆評にもあるように、ただならぬ熱気を帯びている。
 妙に既視感があるのはSARSによる渡航規制の波及効果報道を思わせるからかもしれない。しかし発表は昨年秋のはず、執筆自体はもっと前のはずだ。先見が廃りに見えてしまうのは巡り合わせの不幸というべきか。
 今ここにある現実の素描に見えてしまうとしても、表現としては評価されていい。小説とはそうあるべきと言われる向きもあろう。
 しかし、物足りなさは残る。巽孝之だったか、SFの近未来、それは現在を描くレトリックだと言ったのは。
 そして現実の現象に未知の要因を外挿、仮構のなかで結論なり解決を導くのはSFの常套手段ではあるが。本作での結末の付け方には、わたしにはどうしても首肯しかねる部分がある。カタルシスを感じない、重苦しい読後感が本作の意図するところだろうし、それは大いに成功しているのだが。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.05

bk1新着その2

■集英社
『オクシタニア』佐藤 賢一 \2,400
■講談社X文庫―ホワイトハート
『針は何処に 黄金の拍車2』駒崎 優 \520
『春陽』佐島 ユウヤ \630
*第10回ホワイトハート大賞優秀賞受賞作
『塵-WINDROW- 硝子の街にて 14』柏枝 真郷 \580
『恋のテイスティング』伊郷 ルウ \520
 *新シリーズ
『不死を継ぐ者 輝夜彦夢幻譚 3』(完結)流 星香 \690
『妖精の囁き 姉崎探偵事務所』新田 一実 \580

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1の新着から

■講談社X文庫―ティーンズハート
『星あかりの庭でつかまえて』秋野 ひとみ \530
『博多夜祭幽霊事件 京都探偵局』風見 潤 \490
『奇跡を起こそう 絶対キレイにならなくちゃ!!』小林 深雪 \450
『光の降る時』奈月 ゆう \570
『はてなき夢の覚めぬ間に』萩原 麻里 \610
『光の絆』柳 瑠美 \590

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.03

bk1Expressその2

■集英社コバルト文庫続き
『魔法学園(ハートマーク)迷宮ロマンス』南原 兼
『ストロボの赤』竹岡 葉月
『ソード・ソウル 2 朝開く一輪の花』青木 祐子
『山賊たちにご用心!』倉世 春
『夜叉の恋』山本 瑶
『阿修羅の前髪』桑原 水菜
『吸血鬼と生きている肖像画』赤川 次郎

かけたかな? さて本屋に行くとするか……

| | Comments (0) | TrackBack (0)

bk1Expressからタイトルチェック。その1

新刊チェックページを更新しようとしたらDreamWeaverMXが強制終了しやがったので、こっちに書いておこうと思う。
■白水Uブックス
『シカゴ育ち』スチュアート・ダイベック
『星を見つけた三匹の猫』ヨルク・リッター
『舞姫タイス』アナトール・フランス
■集英社コバルト文庫
『外法師髭切異聞』毛利 志生子
『マリア様がみてる 涼風さつさつ』今野 緒雪
『楽園の魔女たち ミストルテインの矢』樹川 さとみ
『宝玉泥棒』高遠 砂夜
『聖霊狩り』瀬川 貴次
『砂漠の花 2 青海流砂』金 蓮花

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.02

『ヤスケンの海』村松友視/幻冬舎


うぬ、『ヤスケンの海』を読んでいてこんな時間に。 Amazon
スーパー・エディターちゅう恥ずかしい名前を名乗っていいのはたぶんひとりだけ、ヤスケンこと安原顕氏の半生を、中央公論の文芸誌「海」時代の同僚にして盟友、村松友視が綴った書き下ろし366枚。
ヤスケンのひととなりを親しく知るがゆえに、「海」時代の苦闘、そして告知から最後の時までを中心に、想いはあふれてあまりある。
しかしわたしが思い出すのはマリクレールなのだ。新しい服など買いもしないのに、書評欄やら読書特集にひかれて、ハイ・ファッション中心の女性誌をずっと買っていた。SFといったら巽孝之だったし、筒井康隆の連載があった。『キッチン』でデビューしたての吉本ばなな(昔は漢字名字だった)に『TUGUMI』を書かせたひと、と言うともっと通りがいいか。
ヤスケンがメタローグを起こしてからもしばらく出版物は追い掛けていたが、ポストモダンや脱構造主義にはとうとうついていききれなかった、というワタクシ的昔話はさておき。
『ヤスケンの海』には幼少時代、成長期の家庭環境など、文学らしい掘り下げもあるが、欲を言えば、村松氏が退社したあとの時代、氏の直接は知らない時代の話も聞きたかった気はする。
しかしまあ、それはそれ、これはこれだ。1600円の本は私が買うには高い部類の本だが。買う人は買うでしょう。ヤスケンの仕事に惹かれた覚えのあるひとならば。
これはそういう本だ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.07.01

『フローラの十二か月 植物・祝祭・物語』ジャン=マリー・ペルト/工作舎

『フローラの十二か月 植物・祝祭・物語』ジャン=マリー・ペルト/尾崎 昭美訳/工作舎
Amazon
著書も多彩な植物学者ジャン=マリー・ベルトの、民族植物学・民族生薬学方面の蘊蓄山盛りなヨーロッパの緑の文化誌である。
立脚点は科学寄り。しかし、どちらかといえば詩的な扉絵あるいは序章が書かれた時代の博物学書の後継と言うべきか。
と書くとしち面倒そうだが。
新年のヤドリギ、雪のさなかのキヅタ、はたまた聖母の薔薇、万聖節の菊のそのわけをヨーロッパの伝承と植物学のはざまに追い求めるという、好きモノにはたまらない一冊である。うん、好きですともさ。
定価3200円のところ、バーゲンブックコーナーで汚損本を特価でゲット。ありがたや、もったいなや。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.06.30

Amazonつづき。

『異形コレクション26 夏のグランドホテル』アンソロジー;井上雅彦監修/光文社文庫
浅暮三文、朝松健、飛鳥部勝則、飯野文彦、石神茉莉、井上雅彦、薄井ゆうじ、岡本賢一、加門七海、菊地秀行、北原尚彦、倉阪鬼一郎、高野史緒、柄刀一、中井紀夫、南條竹則、野尻抱介、速瀬れい、牧野修、町井登志夫、森青花、森奈津子、矢崎存美、夢野まりあ……豪華。でも入力するだけで息切れ気分。
『プレシャス・ライアー』菅浩江/カッパノベルズ
『虹竜娘子―月亮の天使』松下寿治/富士見ファンタジア文庫

| | Comments (0) | TrackBack (0)

それでAmazonからも届く。

■日本SF大賞新人賞関連。赤一色に白抜きタイトルの装丁ではなく、表紙の四分の三くらいある帯のほうが目立ちます。探索には注意。
『死なないで』井上剛/徳間書店
『マーブル騒動記』で前年受賞した作家の書き下ろし。
『ルナ―Orphan’s Trouble』三島浩司/徳間書店 同賞第四回受賞作。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

28日のフォロー。

前回はケータイからだったのでデータなど。
『KLAN〈1〉』田中芳樹/集英社スーパーダッシュ文庫
Amazon
『KLAN〈2〉逃亡編』田中芳樹原案;霜越かほる/集英社スーパーダッシュ文庫
Amazon
『黄昏の岸 暁の天(そら) 十二国記〈下〉』小野不由美/講談社X文庫―ホワイトハート
Amazon
『扉の書』安田晶/講談社X文庫―ホワイトハート
Amazon

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.06.28

買本記録

所用の合間、新宿の書店をさ迷う。世間様は休み。田中芳樹のKLANは文章担当が五で変わってた。こんなのもありなのか

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.06.27

『わたしのグランパ』筒井康隆

Amazon
ううむ超絶今更な感じ。筒井康隆の非SFジュヴナイル。
ある日突然、おじいちゃんが帰ってくることになった家庭と地域のどたばたが主人公の少女の目を通して描かれる。ま、『富豪刑事』的な「おはなし」である。細部など色々見てきたなあ、とは思うし、思い入れにほろりとさせられる。ジュヴナイルという言葉のもたらすノスタルジアとはちょとずれている気はしないでもないが。
ま、古本屋で半額でしたし。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.05.04

『物語の体操』『狼面司祭3』『ちょー薔薇色の人生』

とりあえず買った本を読み読み。
『物語の体操』 『狼面司祭(ビーストプリースト)3 黄金のデュファイライ』 『ちょー薔薇色の人生』
『物語の体操』は以前の『キャラクター小説の作り方』の作り方とカブる内容なので、ちょと拍子抜け。掲載誌(確信的読者向け文芸誌というか)のぶん読み物としては大人向けかと。残り2冊は楽しみにしてたシリーズの最終巻。
『狼面司祭3』大団円。ただちょっと、ラストシーンの後にもう1回ボケツッコミあってほしかったような、物足りなさが残りました。主人公の戦う美少年司祭の今後が楽しみというか。
んで、コバルトなんですが。にっこり笑った美形(性格イケズ)に容赦なく物語と冒険に巻き込まれたい願望を満たしてくれるシリーズがいくつかあるんですけど。ていうかワタクシそういうコバルトらしいの結構好きなんですけど。その中のひとつ、〈ちょー〉シリーズがとうとう終わっちゃいました。なんかもう、お疲れさまって感じで。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.05.02

『ファンタジーと歴史的危機』安藤聡 彩流社

Amazon bk1
英国の児童文学の黄金時代と呼ばれる時代、人間は歴史的に、また人間性において危機的状況にあった、という序論には、人間の心は慰安を求めるから云々てなことが書いてあり。全くそのとおりなので、もういいやと思ってしまうのが難でございますな(汗。
いやもちろん、研究書ですから、各論読まないと総論にたどり着けないんですけど。
つらつらとキングスレイ『水の子』の歴史的状況の分析とか、読みつつあります。
あまり対象への読書欲はそそられないなあ、と思ったことでした。わたしが好きこのんで読む愛好家向けの解説とか分析ではないので、あたりまえですが。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.05.01

↓続きです。

『東ゴート興亡史』 『物語の体操』
『凶獣リヴァイアサン 上 下』
『昇竜剣舞5〈光の要塞〉陥落!』
『北野勇作どうぶつ図鑑その1 かめ』
『公家(ハウス)ハルコンネン 1』
『現代語訳・江戸の伝奇小説 1 復讐奇談安積沼』
『幻想文学研究のキイワード(幻想文学66号)』

先月分がまだ積んであるのにどうするよ、だが、面白そうだと思って買ったものなんだし、読みたい本があるのは幸せかもだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

まとめて本買い日記。

bk1のリピーター特典が昨日までだったし、月末なので頼み損ねていた新刊をイッキしてみる。
『緑のアルダ』 『盗まれた蜜月 後編』
『歌う果実の女神(ポーモーナ)』 『ちょー薔薇色の人生』
『女神の花嫁 前編』 『真・イズミ幻戦記暁の国 1』
『狼面司祭(ビーストプリースト)3 黄金のデュファイライ』
禿しく買った本を読め状態(汗
しかも長いと言われましたので続く。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.04.23

『いたずら妖精ゴブリンの仲間たち』東洋書林

bk1
迷宮には、かならずゴブリンが住んでいるらしい。ものの本によれば、敵意・悪意を持つ精一般をこう呼んでいるそうだ。だからどこの異世界、ダンジョン、いやさフィールドにも、ゴブリンが住んでいないわけはないのである。たいてい身体は小さく、見た目はよろしくない。頭に「ホブ」がつくと、毒気が抜かれるらしいが、それはさておき。
この本には、あるゴブリン王が建設したラビリンスに住んでいた、ありとあらゆるゴブリンたちが登場する。気怠げな美形なはずの王は残念ながら登場しないが、かれらのバリエーションと魅力に富んだ容姿、個性的な行状を堪能できるのは、ゴブリン画家ダッシュの走り書きを、ゴブリン研究家にしてワイン好きの酔いどれブライアン・フラウド氏が、ちょっとした運命のいたずらで発見してしまったからである(笑)。
という魅力的な見立てで始まる本書は映画『ラビリンス―魔王の迷宮―』の、ブライアン・フラウドの美術設定をもとに、その脚本を手がけたテリー・ジョーンズとの共作になる、架空のゴブリン王国のガイドブックである。絵はもちろん『フェアリー』(こちらはアイルランド伝説のそれ。アラン・リーと共作)で『ダーク・クリスタル』なブライアン・フラウドだし、テリー・ジョーンズときては『エリック・ザ・バイキング』なうえに〈モンティ・パイソン〉なのだ。ドライな可笑し味がすばらしい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.04.10

『塵よりよみがえり』レイ・ブラッドベリ;中村 融訳/河出書房新社

bk1
多少ともSFのお好きなかたなら説明不要だろう。レイ・ブラッドベリの連作短編集である。しかも、たとえばウィアード・テイルズの求めていた伝統的な怪談ではないなど、いろいろ訳ありでバラ売りされ、『黒いカーニバル』の「旅人」、『10月は黄昏の国』の「集会」など、幾多の短編集に収録された名編を中核として、新たに編み直した一族の帰郷の物語なのだ。訳者の思い入れが訳文にも光る佳品。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.04.08

『趣味は読書。』斎藤 美奈子/平凡社

bk1
読書人には軽視されがちであり、いや読みたくない、読まなくてもわかる、お金出して時間を割いてまで読む気がしない、と、さんざんな言われようのベストセラーを、じゃあ読んで中身を教えてあげましょう、というのが、この本のもとになった連載のコンセプトである。読者はおもに中高年かそれ以上の男性、教養主義寄りと想定されている。
書評誌やブックガイドをひもとくと猛然と本屋に行きたくなるワタクシだが、この本は違った。なんというか、楽しみとしての読書も省エネ構造を免れないんだなあ、と思ったことでした。おのれを顧みてもそう思うし(汗。
平凡社だししかたないかもだが、内容知ってたら1500円は出さなかったと思う。文庫600円なら、なんとか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.04.05

『天使の世界』マルコム・ゴドウィン/青土社

bk1
西欧の伝承の基層にある「天使」のイメージのあらわれを、網羅的に集めた本。ちょっと思い出せないことがあって、発掘してきたもので、初版は10年前です。
あらためて見ると、実にさまざまな天使がいることに驚かされます。ミカエルはそのじつカルデアの神であり、その信者をとりこもうとして、いい扱いをされているのだとか、来歴ばかりでなく。
三面六臂の阿修羅像どころじゃなく頭と手がついてたり、人よりは戦車に似ていたりする姿を、豊富な図版で参照できるあたり税抜4700円もむべなるかな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.04.03

オスプレイ戦史シリーズきたる

オスプレイ社のあのシリーズ、というと、通のかたは英語版のほうがピンと来るかもですが。新紀元社から日本語版が出てますので、買ってみています。一冊1800円なり。
1『グラディエイター 古代ローマ剣闘士の世界』bk1
2『イングランドの中世騎士 白銀の装甲兵たち』bk1
3『馬上槍試合の騎士 トーナメントの変遷』bk1
2と3を書いたのはロンドン塔の王室武器庫の甲冑部門最高責任者なんだそうです。
専門家の文章がリアルな画風のイラストで補強されて、すばらしく分かりやすい、ある意味、実用的な本だったり。
いや、何に使うってわけでもないんですがね(笑
もっと絞り込まれているメンアットアームズのシリーズは34巻出ています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.04.01

ハーレクイン・ロマンスについて。

『レディの真実』ハーレクイン・ヒストリカル 購入?→ bk1
↓前項に関する注意書き。
いわゆるロマンス小説についてはみなさんご存じでしょうから説明は省くとして。
ヒストリカルとは、ハーレクイン・ロマンスのなかに舞台が現代でないものを集めたシリーズです。多いのは、そうですね、古い方だと中世、十九世紀くらいのエドワード王朝とかビクトリア王朝時代のヨーロッパ、あと開拓時代のアメリカ。
精霊や魔女など、超自然的な存在が真面目に信じられていた時代の物語で、という、程度にはファンタジー関連ですが。
それでもやっぱりロマンスですから、殿方は手を出しちゃだめです。
少女漫画といっしょで、女性中心の恋愛物ですから。おれは何でも面白がれると自信があるひとは腕試しもいいでしょうが、読後の苦情は受け付けません(笑)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

『レディの真実』ハーレクイン・ヒストリカル

購入?→ bk1
富裕な独身貴族アンバーリー卿は、ムーアのはずれのさびれた街道筋で、見過ごせない状況を目にします。銃を手にした男が四輪馬車を止め、降りてきた女性となにやら押し問答をしているようなのです。イベリア半島でのナポレオン戦争に将校として従軍、生還した彼は、帰還兵たちの苦しい生活も知り抜いていましたが、みすぼらしい身なりの女性を御者も馬丁も助けようとしないままにしておくわけにはいきません。
しかし銃を抜いて駆けつけた彼を、女性は気丈にも退けます。見た目には、金持ちの女性の貧しい付添人にしか見えない彼女に再会したのは、貴族の夜会の席でした。
美しく装い、ピアノを弾きながら歌う彼女の姿を、彼は人を欺く企みゆえと思いこみます。しかしその美しい声と姿、はたまた窮地を切り抜ける機知と勇気ゆえにか、余人にその疑いを告げぬまま、彼女の真意をはかろうと近づくのです。
謎の女性こと、ヒロインはイザベラ・ウィンスタンレー、貧しい付添姿は世を忍ぶ仮の姿で、実は富裕な相続人で、という種明かしは20ページも読み進まないうちに出てきます。ヒーローたるアンバーリー卿の視点では謎解きもありなのですが、物語の主眼は主役ふたりが相愛に気づくまでの胸の内のさぐり合いなんですね。なにしろ、ロマンス小説ですから。結末はもちろんハッピーエンドです。
このシリーズはいつも300ページちかいので、二転三転する筋立てに、ネタや運びによってはつきあいきれないこともあるんですが。自分のやりたいこと、自分らしさがはっきりしてるヒロインに、わかろうとする気持ちがある廉直なヒーローのとりあわせはわたし好みで、最後まで楽しめました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.03.26

『霧のむこうのふしぎな町』柏葉幸子;講談社文庫

購入?→ bk1
小学校六年生の夏休み、リナはただひとり旅に出ます。
お父さんが昔世話になった人がいるという霧の谷をめざして。
迎えもいない山の中の駅から、駐在さんが書いてくれた手書きの地図をたよりにたどり着いた森のなかに、霧の谷はありました。
しかしそこには下宿屋と、因業そうな女主人がいて。リナに「はたらかざるもの喰うべからずだよ」「じぶんで稼いだお金じゃないとだめ」と迫ってくるのでした。
ふしぎな霧の町の住人たちの手伝いをして暮らしながら、リナはいつしか、自分が変わっていくのを感じます。
風変わりながら魅力的な霧の町の住人たちに導かれるように、引っ込み思案でけして要領がいいとは言えない少女の、そう、目覚めの物語が語られます。
1975年に講談社児童文学新人賞を受賞したこの作品を覚えている人も多いでしょう。
なぜ今また新装再版かというと『千と千尋の神隠し』の監督が「発想のきっかけをもらった」という一言のせいらしいです。使われかたからよく似たモチーフは見受けられますが、監督自身が「映画化をめざして果たせなかった」と言うように、まったく別の物語です。
死のかげり、異性との差異の目覚めのひらめきが加わり、深化させたとも言えるでしょうが。そんなの大人の思いこみと押しつけかもな、と、この本を読んでいてこっそり思ったのは秘密(笑

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.03.25

『キャラクター小説の作り方』大塚英志;講談社現代新書

購入→bk1
キャラクター小説とはネットでは多少馴染みのある呼び名で言えばライトノベルのことなのだが。漫画やアニメやゲームと同じキャラクターの絵がついてるタイアップものの小説、つまりキャラ絵がついてればいいか的なもの「も」あるキャラクター商品ぽい扱いを受けていたこともあると聞いて、少し驚いた。それは売る側の都合でしょ、という本論はこのひとつ前の日記を参照してみてね。
ライトノベルの一時代を切り取った読み物として、ジャンルや媒体に関心のある向きは必読でしょう。またライトノベルでフィクションのおもしろさに目覚めた書き手志望者への指南書としては『久美沙織の新人賞の獲り方おしえます』に続くおすすめと思われる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

『キャラクター小説の作り方』大塚英志;講談社現代新書

購入→bk1
キャラクター小説、もしかするとライトノベルという名前もネットではなじみが出てきたかもしれないが、たしかに想定購買層は小説じゃない他媒体と重なるものはある。しかしそれは売る側の都合なんじゃないかと思うのだ。
じゃあ、読者にとってライトノベルとはなんなのか。
本書で大塚英志は、漫画やアニメ、ゲームで認知されている記号を使った装置、自然主義文学の伝統を受け継ぐ主流文学とは異なる新しい小説だと定義する。そして手塚漫画、テーブルトークRPG、さらには原作者そして作家として関わってきた実作業の過程から、ライトノベル世代の言語で、小説を書く準備作業が、技法として語られる。
著者も書いているが、たとえばエピソードをカードに書き出し、ストーリーの運びを分析する方法そのものは新しいものではない。そこに行くまでの、テーブルトークRPGを「遊ぶ」方法論で作品を組み立てていく役割はデザイナー、ゲームマスター、プレイヤーと三種類あって、別々だけれど連携していないと面白くならない、という持っていきかたは、漫画家→編集者→原作者・小説家と経てきた著者には自家薬籠中というべきか、読み物としても面白い。そこまで親切にしていいの、と心配になるくらいに。
実際にはライトノベルに限らず、読まないけど書きたい人は増えている。おもしろさの立脚点に差がある読者としては、この本の書かれ方に全面的に賛同はしない。しかし少しは変わってほしい、とは思っているのであった。
むろん、テクストそのものが怠惰ではあるが装置だとか、記号と言い始めたら言語そのものだって、というツッコミはいくらもできるが、著者は先刻承知であろう。
最後まで読めば、主流文学の根幹をなす自然主義の「自然」、私小説の「私」もパラダイムの一種だと、言及があるのだ。
特筆すべきはむしろ、記号的な要素に立脚するフィクションの可能性を信じたいと、1章を割いてはっきり書かれていることだろうか。自分自身に何が残せるかという問いかけを含んでいると思われてならない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

『アースシーの風』(日曜読了)

購入→bk1
『帰還 ゲド戦記最後の書』が出た頃の話なので、もうよく覚えていないんだけれど。
三部作の世界を壊してしまったのが惜しい、というような話を聞きました。
わたしはそのとき、年を取って連れ合いをなくしたゴハ、かつてテナーであった女の話を、三部作の世界を壊してまで書きたかったんだろうな、と思ったのは覚えています。だから最後なのかなと思ったことも。物語の結末が、わたしには望んでも叶わない夢のように思えたのです。
どんどん昔話をしそうなので端折ってしまいますが。
結論からいうと、それはただ壊されたのではなかったのです。もういちど、世界は作られていました。意味する「もの」は違いますが、「つくられたものはこわされ、こわされたものは全きものとなりましたな」と様式の長がいうように。
間の短編集を読まないと全体像はたぶん見えないと思うのですが。わたしはこういう話が好きです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2003.03.22

新着本。

米国より古書きたりて欣喜雀躍。やはり古本の匂いはイイ……
(バカですすみません)。
"A Tolkien Compass"。再販されたばかりの新版じゃなく、という話は
「夕陽の窓」にて。
こっちはもちろん古本じゃありません『アースシーの風』。
待ちに待ったゲド戦記5巻。
これから『帰還』との間に入る短編を読み直して、それから読みます。ふふふ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

宙を指輪日記にしてしまったので

購入?→bk1
こちらには「その他」な本が来ます。
今読んでるのは『イギリス観察辞典』。
『イギリスはおいしい』の林望さんがあちこちに書かれた、やせがまん的イギリススタイルのコラムを集めたものの増補版。平凡社ライブラリーです。
けしてレトロ趣味でない、保全的なスタイルと、文章がなんとも心地よい。
たとえば運河と船遊びとか、大学の「フェロー」など、東夷の地に暮らすものにはわかりにくい、イギリス独特の習慣の実状が分かるのは、ワタクシのような不調法ものにはありがたい。
そればかりか、雰囲気、たぶん著者の愛着までも伝わってくるから心地よいんだろうなあ、と思いました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)