2005.01.19

シャーロット・マクラウド死す。

シャーロット・マクラウドが14日、アメリカの老人医療施設で亡くなった。82歳だった。死因などは不明。
ソースは毎日新聞(17日付社会)。
最初はゴシック調だったセーラとマックスのシリーズ、片田舎の農業大学を舞台にしたシャンディ教授シリーズ、アリサ・クレイグ名義のマドック&ジェネットシリーズなど、とにかくたくさんあったように思うのだが。長いシリーズはどれもおしどり探偵コメディで、大いなるマンネリの面白さだっただけに、今から特に勧めるかは……う~ん、て感じだな。個人的には忘れられないんだけど。
ほんと、心よりご冥福をお祈りします。

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2004.10.24

『傷痕 老犬シリーズ 1』

傷痕北方 謙三
集英社文庫/集英社 1992年9月
580円 ISBN:4-08-749847-6
bk1 Amazon 楽天ブックス

久々にキタカタ。老犬といわれる高樹刑事の、その少年時代。
焼け跡闇市な世界で、浮浪児を収容する施設からふたりして逃げ出した良文と幸太は、自分たちの力で生き抜こうとする。だまされまい、何者も信じまいとするのだが、だまされる時はだまされる。
ただ刹那の情だけが、救いのように、うたかたの光のように、差し入るばかり。
幸太はこのあと、どうしたのだろう。また続きを探しにいくか。

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2004.02.24

『三国志の英傑たち』

三国志の英傑たち『三国志の英傑たち』 560円(税抜)
北方謙三
NHK人間講座テキスト(2004/2~2004/3、月曜放送)/日本放送出版協会
bk1 Amazon 楽天ブックス
 NHK教育だが大人の楽しみ的な人間講座のテキストなんである。
 テキストだがキタカタ節炸裂で、とりあえずキタカタ三国志好きなら買っておくべし。
 なかでもすごいのがラストである。

 ある日、読者だという女性からはがきをもらった。自分の自転車を「赤兎」と名付け、赤いマフラーをして出かけるのだという。出かける先は学校なのか、アルバイト先なのか。きっと若い女性か少女なのだろう。  呂布の魂を心に秘めた少女。「それも、いいだろう」と、ぼくは嬉しくなった。  ぼくがそこまで入れ込める人物は誰だろう。  理想を言えば、呂布の強さを持った曹操か。ただし、頭痛持ちになるのは、いやだ。

北方謙三『三国志の英傑たち』150ページ

 なるほど頭痛持ちになるのはイヤだろう。ていうか「それも、いいだろう」って何ですかセンセイ。
 いや萌えのココロをお持ちだからこそ、あそこまで呂布がかっこいい、というのは頭では理解できるんですが。
 あちこちで披露しているのでガイシュツだという人はいるかもだが。これはどこかに書き記さずにはいられませんでした。キタカタ三国志は図書館で読んだのに結局買ったし、キタカタ水滸伝だって買いつつあるし、とうとう『武王の門』も買ったワタクシはキタカタ作品ファンだと思うのですが。「それも、いいだろう」はなあ……(エンドレス)

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