2005.04.05

『燦めく闇 井上雅彦自選短篇集』(20050405)

燦めく闇 井上雅彦自選短篇集井上雅彦
(四六判)/光文社 2005年3月
2415円 ISBN:4-334-92453-0
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マーケットプレイスで(汗。

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2005.02.25

『四十日と四十夜のメルヘン』(20050225)

『四十日と四十夜のメルヘン』青木淳悟
(四六判)/新潮社 2005年2月
1575円 ISBN:4-10-474101-9
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ちょとデキゴコロで。

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2005.02.24

『熱帯』(20050224)

『熱帯』佐藤 哲也
(四六判)/文芸春秋 2004年8月
1800円 ISBN:4-16-323240-0
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ずっとオンライン書店のカートに入りっぱなしだった(汗。哲也節炸裂でイイ感じ。

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2005.02.23

『煙か土か食い物』(20050223)

『煙か土か食い物』舞城王太郎
講談社文庫/講談社 2004年12月
580円 ISBN:4-06-274936-X
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マイジョーブーム中の友人から何冊か借りたうえ、イチおしを買ってしまった。いやいちおう借りた本読んでからだけど。

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2005.02.20

『熊の場所』からとりかかる。

荒れ模様の土曜、いや春めいていた木金との落差も大きかったが、もうキャンセルきかないこの日に限ってこの天気ってどうよ、な感じで。綿入れロングコートだとガシガシ歩けば体温は上がるが寒風でハナが垂れる。あああ。
無事電車に間に合い、持参の本を開けば、舞王城太郎なのである。『熊の場所』である。はまってる友人が貸してくれたもの。ありがたや。

ううむ、結局、ドライヴ感なのかなあ、と。自分的感想はそれに尽きる。いや言葉の意味もよくわかんなくて使ってるわけですが。まあ、読み手のコンディション問わないであろう読み進みやすさ、どこかに連れて行かれ感では近来にない強さで面白かったです。結末の放っとかれ感も、まあこの長さ(中編まで)ならヨシ。
ドライヴとくれはグルーヴ、タメとモタりとどう違うの、って、そのへんがないと、もっと長い話は厳しいですな。あたりまえだけど。

乗り換えうまくいって読了できず、残り5%で到着。いや吹きさらしで待たずに済んでほんとうに良かったけど、もう残りが気になって気になって。人前で読んでしまい「可愛い本ですね」と話題をフられ、返答に窮する。いやタイポでピンクのテディベアのカバーにね、なっておるわけですよ。でも中味がナニですから(絶叫。白昼公衆の面前では詳説できませんでした。残念。

『熊の場所』
『熊の場所』舞城王太郎
講談社ノベルス/講談社 2004年12月
819円 ISBN:4-06-182407-4
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2005.02.16

『アフターダーク』、闇のむこう。

今更だが『アフターダーク』を読む。「雲のむこう、約束の場所」に明示されていたので気にしていたら、友人が貸してくれたので。いや持つべきは友。
始まりはまだ闇のさなかである。東京のどこか、どことも知れぬ街の夜の「この」世界を言葉は細部まで描いていくが、その細部に意味は生じない。どの支店もおなじファミリーレストラン、料理はどこで何を糧として育ってきたか見当も付かない食材で作られている。「トーストをカリカリに」することすら叶わないほどマニュアルどおりに。
ただそこが都会で、終電もない深夜であるというだけで、凡庸な読者には非日常ではあるのだが、ともあれ、そこが作品中の「この」世界だ。深夜のファミレスで小難しい本を読んでいる女子高校生が徹底的に地味づくりで、すいっと同席してしまう男が徹夜練習を控えたアマチュアミュージシャンである、というような細部がハルキっぽさかなと思いつつ読み進む。
そしてここではないどこか、「向こう」の世界がある。作中触れられる映画「アルファヴィル」のように、理解を絶した、白い光と黒い闇のおりなす、ブラウン管の堅い表面にへだてられているはずの世界が、徐々に「この」世界を侵食してくる。読者の関与を許さないまま。
あたりまえだ、これは小説なのだから。
しかしその読者視点を意識させるカメラ視点の隔絶感をも取り込んで、侵食は巧みに描かれる。
映画と同じ名前のホテル、同年代で毛色も肌色も同じなのに、二度と触れ得ないであろう異国人の娼婦。プリペイドケータイの向こうで、相手構わず威嚇する声。目ざめぬ美女の、とざされた眠り。
その過程、そして希みを読みとらせるしめくくりは流石だと思うが。
そこに至る動因が説教なのには、いささかがっくり来たワタクシでした。いやまあ、いや結末まで至れば、この作品に幻想的な深部はないのだと分かるし、整合するんだけどね。
まあこの長さなら、描写に付き合うのも悪くない。でも自前で1470円はちょっと無理(汗。

『アフターダーク』
『アフターダーク』村上 春樹
(四六判)/講談社 2004年9月
1470円 ISBN:4-06-212536-6
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2005.02.15

『ゴシック名訳集成暴夜(アラビア)幻想譚』(20050215)

『ゴシック名訳集成暴夜(アラビア)幻想譚』ウィリアム・ベックフォード〔ほか〕
学研M文庫/学研 2005年2月
1785円 ISBN:4059003360
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久々にお取り寄せ(笑。いや牧神社版『ヴァテック』とかどこかにあるんですけどね。名訳集とあっては買わずにおられましょうか。シャグパットはたぶん読んでないと思うし。
しかしこの〈伝奇の匣〉シリーズ、早めに買っとかねばですね。

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『ラヴクラフト全集 7』(20050215)

『ラヴクラフト全集 7』H.P.ラヴクラフト/大滝 啓裕訳
創元推理文庫/東京創元社 2005年1月
735円 ISBN:4-488-52307-2
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2005.01.15

『薔薇密室』(20050113)

『薔薇密室』皆川博子
(四六判)/講談社 2004年9月
2520円 ISBN:4062125641
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ええと日付は発掘日。実は買ったの年末、古書でした。たぶんゾッキで、6がけくらい。
出続けてほしいジャンルこそ新刊で買わなきゃと思うんだけど、千円は大きいす。
まったくコッテリ系なので、さくっとは読めませんで、ぼちぼちっす。

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2005.01.09

『天使』の一瞬の感触。

『天使』佐藤亜紀
文春文庫/文芸春秋 2005年1月
620円 ISBN:4167647036
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先日、親本のハードカバーを図書館で借りて読了はしているのだが、手元におきたくて返したくなかった気持ち大だった。折良く文庫になったので迷わず購入。
いや、いつに変わらず素晴らしい。第一次大戦の時代、黄昏のオーストリアの凋落が、緻密な描写の上に築かれる。しかもこの重厚さが、特殊能力持ちの秘密工作員の攻防の物語を支えているのだ。
いやはや、さっさと『雲雀』にとりかかればいいものを、読み始めて読み終わるのが惜しかったり。

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