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2005.02.20

『熊の場所』からとりかかる。

荒れ模様の土曜、いや春めいていた木金との落差も大きかったが、もうキャンセルきかないこの日に限ってこの天気ってどうよ、な感じで。綿入れロングコートだとガシガシ歩けば体温は上がるが寒風でハナが垂れる。あああ。
無事電車に間に合い、持参の本を開けば、舞王城太郎なのである。『熊の場所』である。はまってる友人が貸してくれたもの。ありがたや。

ううむ、結局、ドライヴ感なのかなあ、と。自分的感想はそれに尽きる。いや言葉の意味もよくわかんなくて使ってるわけですが。まあ、読み手のコンディション問わないであろう読み進みやすさ、どこかに連れて行かれ感では近来にない強さで面白かったです。結末の放っとかれ感も、まあこの長さ(中編まで)ならヨシ。
ドライヴとくれはグルーヴ、タメとモタりとどう違うの、って、そのへんがないと、もっと長い話は厳しいですな。あたりまえだけど。

乗り換えうまくいって読了できず、残り5%で到着。いや吹きさらしで待たずに済んでほんとうに良かったけど、もう残りが気になって気になって。人前で読んでしまい「可愛い本ですね」と話題をフられ、返答に窮する。いやタイポでピンクのテディベアのカバーにね、なっておるわけですよ。でも中味がナニですから(絶叫。白昼公衆の面前では詳説できませんでした。残念。

『熊の場所』
『熊の場所』舞城王太郎
講談社ノベルス/講談社 2004年12月
819円 ISBN:4-06-182407-4
bk1 Amazon 楽天ブックス

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