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2004.02.05

『指輪物語「中つ国」のうた』


出るらしいと去年の秋くらいから騒いでいた Poems from the "Lord of the Rings" 邦訳がついに出る。
ちゃんとアラン・リーの絵も入る。うれしい。
2/12発売だそうなので、まだオンライン書店でも予約段階だけど、大阪屋に週明け入荷らしいので、東京の大書店にもそんな感じで出回ると思われる。

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Book_log:買い本チェック2-1

というわけで(どういうわけだか)昨日までの買い本チェックリストを作ってみる。
ポイント付加のプログラムに参加してるので自分の買い物用ページともいうが。
覗いてみたいひとはBooks書籍流、新刊ページにどうぞ(笑
データソースはbk1のメルマガ、新着ページ。初回ぶんはもう注文済みだったり。
ライトノベルは実にシリーズものばかりなので、版元サイトに行かなくても作家別シリーズ別にさかのぼれるよう分岐を作りたいなあ、と思ったことでした。

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Books:『スターメイカー』復刊

『スターメイカー』が復刊された。ステープルドンだ。
1990年に初訳が出たときに既に代表作と言われて久しかったが、また久しく幻の名作であった。
SFとは Speculative Fiction の略だとも言われるが、なるほど、このジャンルでしかなしえない外挿的思考実験の成果としての作品もありなわけで。それもまた真と思わせるのが『スターメイカー』なのだ。
もちろん感情移入できる登場人物が出てきて胸を打たれる人間ドラマがある小説として面白いようには書かれていない。ワタクシなどには相当な難物であったのだが(汗。
初版のクラテール叢書版と同じ版元だし重版ていうのかもだが、装丁はかなり違うようだ。
版が改まっているかは版元サイトを見ても定かではないので、また見に行かなくては。

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2004.02.04

Books:『魔法使いとリリス』 

『魔法使いとリリス』 4150203512 Amazon | bk1 | 楽天
 シャロン・シン/中野善夫訳
 ハヤカワ文庫FT〈プラチナ・ファンタジイ〉

この本のタイトル、特に名前に、思うところのある人は多いだろう。
ただ、まあ、知らない人は検索などしないまま読みはじめるのをお勧めしておく。知らぬがゆえの新鮮さ、驚きをみすみす無駄にしてはなるまい。
さて、主人公は魔法使いの弟子にして、ごく平凡な青年である。
いや相反する表現なのは分かっている。魔法使いに認められるほどの才の持ち主が凡庸でありえようか。
おのれの能力と才覚にとどまらず、人としてのつきあいかたや、他人に及ぼす魅力にまで自信を持っていて、なにによらず肯定的で、と書き出してみると、大いに非凡かつ理想的人物像であるわけだが。
しかしこれは魔法使いの弟子として、というよりは、尋常の人間の理想像であろう。これもまた、後から効いてくるのだが、それはさておき。
偉大な師匠から唯一伝授してもらえなかった変化(へんげ)のわざを求めて、青年が紹介状を手に新たな師匠のもとを訪れるところから物語は始まる。
村人に忌避される魔法遣いの棲む人里離れた館で、青年は予期せざるもの――その妻、リリスと出会う。
リリスも、ふたりの召使いも、館のものたちはなにもかもが異質だ。魔法使いにまつわるすべてはかくあるべきとも言えるのだが、魔法使いそのものの異質さとも違う。その差異があまりに根深いので、世の常の人々にたち混じり、なじんでいくことができないのだ。
そこに、青年はひきつけられる。
屋敷うち、村で、貴族の館で、徐々に明らかにされる真相は、一歩引いて考えればいかにもと思わせる。ただ、異質なものたちのいたましさ、詩人の魂ゆえに異質と分かっていながら惹かれる切なさに、胸を打たれる。

「でも、オーブリイ。それはわたしがなりたいものじゃないの。(中略)
 あなたのことは愛しているけれど、その愛では足りないのよ」

『魔法使いとリリス』274p

そう、リリスはリリスである。いや、ほかのなんびとも、あばら骨の持ち主のために作られたイヴたりえないはずなのだ。
いかなる力を魔法使いが振るおうとも。

いささかならず苦い共感と理解が、幕切れを潔くも清々しくしている。なぜに最初の師匠は自ら教えることなく別に師匠を選んだか、何を会得させたかったのか、その疑問もまた、落ち着きどころを自ずから見いだす気がする。

異世界好きはとりあえず読んどけ的な佳品。村をよぎり館に淀み、森を抜けていく風を直感的に把握できたらどんなものなのか知りたいと願ったことがあるならば、作品世界の語られかた、また訳文の明澄さに助けられて、答えを見いだせることだろう。
魔法と世界のありかたは相当に直感的なので、設定マニアには物足りないかもしれない。

ネタもののロマンスとしては、ヒロインの身の置き所のなさが自分的に大ヒット。
じつに『銀色の恋人』以来かもしれない。

本邦初訳のはずなのだが貴族の館の描写など不思議と馴染みぶかく感じるのは、作家が好きだという十九世紀の小説のせいだろう。ここしばらく読み散らかした歴史物のハーレクインロマンスには、その時代を題材にしたものがたくさんあるし。
本書の主軸のひとつはロマンスなのだが、もちろん結末は上記の台詞から予想されるごとくハーレクイン的ではない。ただロマンスは恋愛物というほかに、物語(の原型)という意味も持つはずで、読み手や聞き手が何を期待するかによって、語り継がれ読み継がれるうちに変形していくものなのだ。本書のエピローグでは、端的に表現されていることだが。
むろんハーレクインの読み手にしても、言い分はある。そんなことは承知の上で、読了の余韻の間だけ、おのれの望む結末のもたらす調和と達成感に浸りたいのだと、それでこそ読書が楽しみになるのだと。
ちなみにハーレクインにもいろいろある。それが人気の根強さの一因だと思うのだが、たとえば懇願されたヒロインが愛ゆえにマイナスの選択をして幸せになる結末も有りなのだ。人間関係に終わりはないから、物語としてはひとまず幸せで終わらなくちゃいけないんだ、と割り切ろうとしても、とてもハッピーエンドとは思えないんだけどね……。

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風呂読書の密かな楽しみ(w

風呂につかり、のんびり本を読む。こたえられないものがある。興が乗ると朗読してみたり。
しかしゆっくり入浴して暖まるのがよくないこともある。身体のどこかが炎症を起こしているときだ。
風邪のときは喉がつらくなる。治っても咳が出やすいと用心深くなってしまう。
まあ、そこは加減しだいかと、久々に読書長風呂をきめこんで、一冊読了してみる。
拙宅の風呂蓋は巻いておさめるタイプなので、良い加減に折り曲げて乾いた面を出し、置いた本は乾いたタオルで適当に覆ったり、濡れ手は拭いたり。もともと本の状態に関してあまり神経使わないほうなので(自分の本に限る(汗))湯気が当たってふやける程度は気にしていないのであった。
しかしずっと本を持ったまま、というのも案外、肩の凝るものである。
風呂読書用の書見台なんかあるのかな、と検索すると、あるんだなこれが(汗。
王様のアイディアのは実用品だ。デザイン的にはe-showerのかなあ。
しかしはたして文庫は立つのか? ていうか、巻を置くあたわざる面白さでないと風呂から出るのも忘れて読了、なんてことはないので、そもそも立てておく機能は自分的には必要ないかもしれぬ。
料理とか手芸とか、見ながら両手で作業しなきゃいけない時以外は、だが。

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2004.02.03

Book_log:買い本帖2月の1

久々にリアル古本屋、さらに本屋に行く。大枚持って出かけると危険なのは言うまでも無い(汗
さらに古本屋は月末までハードカバーどれでも500円だったのであった。愚かなり>自分。

古本
『アンバーの九王子』ロジャー・ゼラズニイ/岡部宏之 ハヤカワ文庫SF
 415010316X
 ※いわゆる入手困難本。1986年の五刷でした。
  いや、父の形見の古い本がどこかにあるはずなんですが。100円の誘惑に勝てず。

『ダークエルフ物語(3) 新天地、フォーゴトン・レルム』R.A.サルパトーレ/笠井道子訳;安田均監修
 475771517X アスキー/エンターブレイン
 ※これもまけました。がくり。ドリッズド好きなんだもの。

『修道士ミケランジェロとシスティーナの闇』青木昭 482039777X 日本テレビ
 ※人文書系あやしい本みたいな装丁に釣られて購入。
  実はシスティナ礼拝堂の天井画修復の記録を手がけたテレビプロデューサーの随想というか日々の記録で、一般読者向けまとめものとしてはいいかも。あやしくはないです。残念。

『指輪物語1 旅の仲間 上』 4566023540
『指輪物語2 旅の仲間 下』 4566023559
『指輪物語3 二つの塔 上』 4566023567
 J.R.R.トールキン/瀬田貞二;田中明子訳  評論社
 ※まけまくり。いいわけしません。はい。

新刊
『ペイチェック』 4150114684
 フィリップ・K・ディック/浅倉久志ほか訳  ハヤカワ文庫SF
『天文台日記』 4122043182
 石田五郎  中公文庫BIBLIO
 ※自分としてはこの文庫で野尻抱影の本と星つながりのつもり。
  これはまあ、ぼちぼち。

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Books:『宿命の囁き』

『宿命の囁き ヴァルデマールの風第1部』(2分冊) 4488577067 4488577075
 マーセデス・ラッキー/山口 緑訳  創元推理文庫F
マーセデス・ラッキーの『女神の誓い』から続く、女剣士と女魔法遣いもの異世界シリーズ最新刊。
最初に邦訳されたのは今はなき社会思想社の『女王の矢』で、今回主人公のエルスペスはまだ頑是無い少女であった。うむ、思えば遠くに来たもんだ的感興にとらわれるのだが、それはさておき。
ついにヴァルデマール王国の守護の障壁が破られて、狙われた王女エルスペスは自ら魔法使いの助力を求めにシン=エイ=インのもとへ旅立つ。
並行して展開するのはク=シェイイナ――精神のつながりを含む誓いを〈絆の鳥〉と結ぶ謎めいた種族の棲む森の、危機のありさまである。
双方に共通する「仕向けられた感覚」(ないしは痕跡)の正体が徐々に見定められていく過程はなかなかドラマチックだ。セレネイ、ケロウィンやタリア、〈もとめ〉と、おなじみの登場人物?のやりとりにもラッキーらしいユーモアがある。
ただ、わたしはいまひとつノリきれなかったのだ。残念。
タルマやタリアのようなタイプの主人公に似合う話が好きで、つい期待してしまう、というだけのことかもしれないが。いや、ある程度割り切ったところがないと大人はやっていけないと思うけどさ。そういうとき、やりきれなさや切なさがあってほしいわけで。人物描写が一面的だったりドライだったりなせいもあるだろうけど、割り切りきった部分が目についてしまうと感情移入とか肩入れは辛いものがある。
や、たしかにアホかいなと思う瞬間はあるけどさ。スキッフにそこまでするか的な(ネタバレぎりぎり)。
とりあえず、続きは買うでしょう。

しかし昨年11月の新刊だが入手できたのは12月19日付の第2版。出足は良かったと思われる。

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2004.02.02

Book_log:買い本帖200401末

楽天ブックスから月末に買い漏らしチェックぶんが届く。
買った本を読め状態だが、まず中抜けがないか確認しなくては。
■C・novels fantasia
『黎明の双星(3)』
■ハヤカワ文庫FT
『夢の灯りがささやくとき(上)』 『夢の灯りがささやくとき(下)』
 ※〈シャーリアの魔女〉第2部。
『魔法使いとリリス』
『魔都の聖戦(4)永遠の絆』
 ※第3部完結編。通巻だと16冊め。
『塵クジラの海』
■ハヤカワ文庫SF
『星海の楽園(上)』 『星海の楽園(下)』
 ※『知性化戦争』続編の第3部。
『シャドウ・オブ・ヘゲモン(上)』 『シャドウ・オブ・ヘゲモン(下)』
 ※『エンダーズシャドウ』の続き。
創元SF文庫
『遺伝子の使命』
創元推理文庫
『宿命の囁き(上)ヴァルデマールの風 第1部』 『宿命の囁き(下)ヴァルデマールの風 第1部』
 ※『女神の誓い』のシリーズで、これで五巻7冊め。

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