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2004.12.04

『ホビット一族のひみつ』

ホビット一族のひみつデイヴィッド・デイ/リディア・ポストマ画/井辻朱美訳
(A5判)/東洋書林 2004年12月
2415円 ISBN:4-88721-687-4
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「ひみつ」とかな書きだが、児童書ではない。トールキン研究家デイ氏による、ホビットたちの正体を欧州の古い言語に渉猟する掘り下げ本(原書)の邦訳。日本限定で『王の帰還』スペシャルエクステンデッド公開記念!(詳細は公式サイト告知参照)というわけではもちろんないが(笑)、映画効果はいくばくかはあるだろう。
単語には複数の意味があり、その含みがあってこその名前であるわけだが、日本語とする場合、まったく同じ意味のある言葉は存在しないと考えられる。そこでどの意味を選ぶかが、翻訳のスタートであるわけで。あれこれの作品が理解可能な言語で読めることが幸せなのは大前提として。十分な語学力を備えて異国語の本を読める人に比べれば、つかみとりそこなった部分はあれこれあると思われる。『ホビットの冒険』『指輪物語』で活躍するホビットたちの名前にも、英語圏の現代人でも察知できない意味がいろいろと込められていたのであった。
泉下で教授もお喜びかもしれぬ。 むろんデイ氏の解釈であるし、深読みしすぎな部分もあるかもしれない。それがどこだかワタシの語学力では分からないんだけどね(汗。

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2004.12.03

『丘の上の愚者 ヴァムピール・アリトス』(20041202)

丘の上の愚者榎田 尤利著
角川ビーンズ文庫/角川書店 2003年6月
520円 ISBN:4-04-449101-1
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好きな作家で多作で、あるいは読みでがあるシリーズで、それだけになかなか全部は追いきれない複雑なキモチ(笑。
ブックオフで見かけると、つい手が伸びます。てなわけでリサイクル本屋買い3連発。
あ、いや、これはボーイズラブじゃないんですよ。ビーンズだし。

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『崖の国物語 2 嵐を追う者たち』(20041202)

崖の国物語 2 ポール・スチュワート/クリス・リデル絵/唐沢 則幸訳
ポプラ・ウイング・ブックス(四六判)/ポプラ社 2001年1月
1680円 ISBN:4-591-06984-2
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ためしに1読んでみたら異世界がなんとも個性的で気に入ってたシリーズ。いやしかし全5外伝1だと流石に厳しいものが。というわけでこちらもブックオフで。図書館だと人気ある続き物は借りにくいのだ、なかなか。

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『ダレン・シャン 2 若きバンパイア』(20041202)

ダレン・シャン 2Darren Shan/橋本 恵訳
(A5判)/小学館 2001年1月
1680円 ISBN:4-09-290302-2
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小学校中~高学年対象、ワタクシ苦手な一人称なので、いまいち手が伸びなかったんですが。ブックオフで見かけてゲット。買ったからには読まなくては。むう。

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映画の日、『笑の大学』

映画の日が水曜日だと微妙に損した気分になるわけですが、それはともかく。
レイトショーにぎりぎり間にあって『笑の大学』観てきました。

いや、笑いました。んで泣きました。
まさかあのネタで泣かされるとは思ってもみませんでした。

時は昭和十五年、時局きびしくなりまさり、浅草の軽演劇「笑いの大学」一座の座付き作家、椿一にもその波は押し寄せておりました。なにしろ台本(ホン)にいちいち検閲をうけて、許可のハンコを貰えなくちゃ上演できないってんだから、今からは想像もできないご時世です。

さてその役者はイケズな検閲官に役所広司、対する座付き作家は稲垣吾郎と、説明不要の取り合わせ。いや舞台で観たかった。おもいっきり拍手したかったね。
映画の感想なのに役者しかホメてないのはさては他がダメダメ、というセオリーはあてはまりません念のため。もとは舞台で、二人芝居にまで作り込んだ脚本ほとんどそのままだそうですから、とにもかくにも役者のデキにかかってる本作なわけで。

無理難題をおしつけて、喜劇はすべからく上演中止とせねばならぬはずの検閲官が、あの手この手と繰り出してくる作家の技前にのせられて、だんだん笑わせる芝居の脚本にのめり込んでいく。その過程を表現する演技の素晴らしいこと。いや役所広司がなんたってイイのは、熱演もさることながら、器用に見せない、あくまでも武骨不器用なままってとこだと思うわけで。
ラストの「死んでいいのは」のくだりを思い出すたび、目のあたりが熱くなります。いやもう、トシのせいか涙腺ゆるくなっちゃって(汗。

舞台中継を見た家人によると、台詞はほぼそのまま、ただキャスティングの差で、相当に違う芝居になっているんだそうで。
正直ワタクシも、作家役がもっと地味な役者さんだったらどうだったかな、とチラリと考えました。そう、あがりやすく人前ではソワソワと落ち着かず、つい目が泳いでしまうけれど、天性、そして地道に笑いを狙ってしまう、テレビで見る三谷幸喜氏自身のような性格が、見目のよさよりも目立つ役者だったら、と。
ただまあ、映画は映画で面白い。検閲官が剛直な殻の隙間から情深い性質をのぞかせるにつれて、なじんで心を許していく作家とのやりとりが、厳しく頑なな父と、心優しい息子のそれのように見えてくるのは、このキャストならではでしょう。
収束するかに見えたストーリーを押し戻す、してはならない告白のシーンが息子の甘えに見えるけれども。ここまでやればこの子ならと思ってしまう。いや好みとかトシのせいはあると思うんですがね(笑。そしてこのわかりやすさが、映画には必要なんじゃないかな、と。

うん、いい映画の日でした。

(2004.12.1. MOVIX)

『笑の大学』(2004 フジテレビ 東宝 パルコ)
公式サイト

監督:星護
原作・脚本:三谷幸喜
配給:東宝

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2004.12.02

『ブルータワー』

ブルータワー石田衣良
(四六判)/徳間書店 2004年9月刊
1785円 ISBN:4198619182
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まあ眠れず夜中起きていて読み終わったわけですが。
「人のためにつくそうとするキモチが人間を生かす」って根本理念をお題目でなく語るだけのストーリーテラーではあるとおもう。9.11直後の精神状態を受けて始まった連載であり、事実の説得力を借景にもってくるのも作家としての才能だろう。見てしまったものを語ることで対象化外部化できるのが作家でもあるわけで、そうしなくてはいられない衝動もまた、語りに力を与えている。
あたら有為の若者が指導者の命ずるまま死んでいき、すでにおのれに戦う力のないことを思い知らされる、年かさの男の忸怩たる思いには、おのれの年回りもあり胸を打たれるものがあった。
世界はきわめて単純化されている。テーマを語るためにすべての要素が存在するのは小説の常道というか王道のはずで、世界の状況もなにもかも情報は主人公との会話に集約されており、非常にわかりやすい。この感じは舞台劇むしろテレビドラマか。
しかしまあ、わかりやすい物語の宿命か、いささか絞り込みすぎの観はある。
たとえば世界を救った英雄の予言と一致するという理由で人々が心服してハナシが先に進むのはいかがなものか。予言はナウシカにだって出てきたけれど、彼女が自力で困難を乗り越えてその予言が果たされたところで一致が分かるわけで。だからこそ受け手も納得するのだ。
肝心の人間性のドラマの土台となるべき人間と人間関係の描写も然り。とくに女性の扱いが、なんというか最近流行らない感じ、というのは、とら君のブログでも言及されていたとおり。SF界の大先達にして先般物故された矢野徹氏の『悪夢の戦場』を思い出してしまいましたよ、わたしゃ。ちなみにパピレスなら現役
まあ、これがたとえばの話、田村正和あたりの演技で観られれば、それはそれで楽しめるだろうか。
いやドラマは苦手で、ほとんど観ないんですけどね。偶然家人が「明智小五郎 対 怪人二十面相」(2002 TBS制作)を観ていたもので。
まあ、小説読みには物足りないだろうなあ。ただ、まあ、そういう本のほうが今売れてるのは、間違いなく現実なんだし。

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『ファンタジーの歴史』(20041201)

ファンタジーの歴史リン・カーター/中村 融訳
Key library(B6判)/東京創元社 2004年11月
2625円 ISBN:4-488-01520-4
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おまけメールつきの直販予約購入で、第1弾はすでに届いてます。
キターと転がり回りたいところだがやめておく(汗。
いやはや、思わずカバーアートが見えるように飾ってしまうのであった<バカですすみません。

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2004.12.01

下見帖更新。

といっても11/21~25日です。うぬ。
既に注文かけた本は除いてあります。ここに書いちゃったのもあるしね。

Continue reading "下見帖更新。"

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2004.11.30

『トリポッド 1 襲来』(20041129)

トリポッド 1 襲来ジョン・クリストファー/中原尚哉訳
ハヤカワ文庫 SF/早川書房 2004年11月
651円 ISBN:4150114935
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旧友のブログでそそられて(笑。全三巻だっていうし。

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『魔空の森ヘックスウッド』(20041129)

魔空の森ヘックスウッドダイアナ・ウィン・ジョーンズ/駒沢敏器訳
(A5判)/小学館 2004年12月
1995円 ISBN:4092904010
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特典めあてにガツッとまとめ買いが届いてしまった……<とりあえず読め自分。
内容説明からはどうもシリウスと共通世界、らしいのだが。いや魔空というに相応しく錯綜した展開がさすがに代表作と言われるだけあるかもだ。

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『ゴジラ』(20041129)

ゴジラ香山滋
ちくま文庫/筑摩書房 2004年11月
945円 ISBN:4480420347
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なんか覚えてたのと違うようなので。お勉強です(汗。

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『ネット王子とケータイ姫 悲劇を防ぐための知恵』(20041129)

ネット王子とケータイ姫香山リカ
中公新書ラクレ/中央公論新社 2004年11月
735円 ISBN:4121501551
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香山氏には他のセンセと違うものを期待してるわけで。

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『物は言いよう』(20041129)

物は言いよう斎藤美奈子
(四六判)/平凡社 2004年11月
1680円 ISBN:4582832415
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斎藤美奈子だし。やはり誘惑に耐えられず(汗。

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『性愛の日本中世』(20041129)

性愛の日本中世田中貴子
ちくま学芸文庫/筑摩書房 2004年11月
1050円 ISBN:4480088849
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日本中世に見る女性性というか、まあ親本が洋泉社なので、女性学系ですね。

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『聖女の条件』(20041129)

聖女の条件竹下節子
(四六判)/中央公論新社 2004年11月
2310円 ISBN:4120035859
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著者は比較文学史家でバロック音楽奏者。教科書的にキリスト教のことを学んだくらいで美術館に行くと、聖人画の多さに驚くものである。とりなしを求めるひとののぞみの強いことよ。

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『77のしぐさでわかる猫の気持ち』

77のしぐさでわかる猫の気持ちライフサポート・ネットワーク編著
幻冬舎文庫/幻冬舎 2004年1月
520円 ISBN:4344404807
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初めて猫を飼うひとには好適かも。ごく実際的な猫との付き合いかたを短いコラムにまとめてあるのだ。そうそう、こうするよねとニヤニヤしつつ実際の猫飼いでも驚くところありで、いや、なかなか。
楽天の再入荷リストも時には覗いてみるもんだ。

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2004.11.29

「ネバーランド」作家の現実?

前記事、全米興行収入ランキング速報ネタのつづき。
「ネバーランド」ってなんだろう。13位から8位に上がってる。→公式サイト

exblog[見てから読む?映画の原作]には公開規模拡大効果とある。
そもそも拡大って入りがいいからするもんだよね、ふつう。
さて、まあ、ネバーランドとくればピーターパンだし、またですかと思ったのは否定しない。
正直に白状すると、ワタクシは『ピーターパン』が好きではないのだ。
はっきり覚えているのは大人になりかけか、なってから読んだ時の読後感なので。
といっても、作品の中から「よい子たち」に呼びかけたら死んだものが復活するような仕掛けがほんとうの子供たちにどう作用するかとか、そういうところまで考えられる大人ではなかったのだ。ネットでファンタジーとかの話をするようになってしばらくしても、ファンタジー好きなら当然好きでしょう的話し方をされると苛立つほどキライだった。大人げないですな自分。
映画「ネバーランド」は、その作品を書いた男の話であるらしい。書かれたとき作家はどうだったかを知って作品の見方が変わった経験(ああ宮沢賢治です(汗))はある。現実がどうのということでなく、読む者の脳内で新しく物語が付け加わってしまうがゆえの変化とは分かっちゃいますが、経験としては劇的だったので、公式サイト激重ですがしばらく読みふけってました。原作になった戯曲、アラン・ニー「TheManWhoWasPeter Pan」は日本語では読めないようだ。残念。

「ネバーランド」2004年 アメリカ・イギリス
監督:マーク・フォースター
出演:ジョニー・デップ、ダスティン・ホフマンほか
東宝洋画系で2005年1月15日より全国公開予定

「シークレット・ウィンドウ」でカメレオンっぷりを見せつけられたジョニデの作家役とは。これは行かずばなりますまい。しかしサイタマ公開館はシネプレックスわかばしかない。うむ東京に行くしか。
ちなみに劇場窓口でジョニデカレンダー付き前売り券なんか発売してたモヨウ(笑。読まれてますな。

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全米興行収入ランキングとか

ニュースサイトをうろちょろしているとアメリカでの興行収入ランキングに行き当たる。
でもMovie@niftyランキングは水曜更新だからまだ先週の。で、現在の参照先はニュース速報です。

「ナショナル・トレジャー」連覇はおいといて。いやまあニコラス・ケイジ主演だけどインディ・ジョーンズでしょ。
ランキング3と4がクリスマスもの。4位の「ポーラー・エクスプレス」はともかく、「Christmas with the Kranks」って何だろうと思ったら、クリスマスをネタにしたアメリカ近所づきあい人情喜劇らしい(公式サイト英語のみなので推測)。
いや検索でexblog[見てから読む?映画の原作]にヒットしなければわからずじまいだったかも。まこと先達はあらまほしきものかな。ありがたや。
法廷もので日本でも人気のあるジョン・グリシャム『スキッピング・クリスマス』の映画化だけど、アマゾンのレビューで作家読みには評判いまいちでした。
思いつきで決めたことから思わぬ人付き合いのしがらみが、なんてハナシは、法廷ものの好きな人には受けなくてあたりまえか。しかしアカデミー出版のは相変わらず超訳なんだろうか。どんどん範囲を広げていたんですねえ。

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「雲の向こう、約束の場所」

公式サイト
2004年 日本
原作・脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン・総作画監督:田澤潮
美術:丹治匠・新海誠
音楽:天門
声の出演:吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、石塚運昇、井上和彦、水野理紗

……青い。
アニメの空はどこまでも澄み渡ってあかるく青く、時折かげり、遠雷がひらめき響き、掃かれたような雲の上を、白い飛行機が飛ぶ。見上げるはずが、吸い込まれそうになる。
ハナシもまた、青かった。まあ「ほしのこえ」を知るひとならば先刻承知だろうが。
たぶん第二次大戦後、ちがう歴史をたどった戦後。南北問題は日本にも生々しくある。昔北海道と呼ばれた地域は北、津軽海峡を挟んで南は米日と分かたれており、離散家族問題もあるようだ。
いや、ようだ、となってしまうのは、世界が今ひとつ掴みにくい作品であるからで。
1時間半の長さなのに物語はほぼ三人の主人公たち――ヒロキ、タクヤ、サユリのやりとりに限られ、大人キャラはかれらのハナシを進めるのに世界と触れる必要がある部分だけに限られる。それ以外のよりどころは、家族すら、かれらにはないように見えるのだ。

眠りの夢ばかりではない、現実のかれら自身のよりどころが、あの遠い夏の日の約束しかないのだとしたら。果たされた後はどこに向かうのか。
不安ははっきり台詞にもあるのだが。後日の様子は明示されないまま物語はおわってしまう。

おたがい以上に意味のあるコトやモノ、ましてヒトなんてないフタリの話っていうと……映画「バトル・ロワイアル」くらいまで遡ってしまうのは、恋愛以外目立つイベントのないハナシはめったに読んだり観たりしないから、なのだが。いやまあ苦手なので。
もちろんバトロワは老監督(と敬意をこめて呼ばせていただく)が、かくあれかしと願う気持ちがこめられた映画であるわけで。やっと三十路の新海誠氏が、てらいなくこういう話を描けることに、正直、驚嘆した。いやはや。

たまには細かいツッコミは忘れて、美しい空が見たいと思う人にはおすすめ。
(渋谷シネマライズ 2004.11.28)

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2004.11.28

『電車男』はサビ抜き同意。

電車男中野独人
(四六判)/新潮社 2004年10月
1365円 ISBN:4-10-471501-8
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親しい友人からこれサビ抜きと思うけど、どうよと回ってきたもの。
いや、まあ、読み始めてすぐ、いいとこ取りなんだな、とは分かりました。コメント参照先飛びまくり。匿名の悪意もムキダシになる場所とわかってて、そういうコメントは読み流す、ってのと、最初から知らないんじゃ大違いだった。
ええとよくわからない人はgoogleとかで「電車男」「検証」で検索すると事情が見えてきますが自己責任でね(汗。

虚実さだかならぬネット世界のハナシですが。たとえこれが嘘でも、うまくいってほしいと思う時はある。良心とか善意とか、大仰なものでなく、自分もそのほうが気持ちいいっていうか。
現実の利害とか、リアルの容貌・体つき・性格を離れて、信じたい、うまくいってほしいと望み、それに寄与しようと思う気持ちが、いいひととして振る舞わせてしまうこと、それはネットコミュニケーションでは確かにあることで。そのときは、ほんとうのキモチなんだよ、とは言っておきたい気分にかられる読後感でした。うん、100%じゃないにしてもね。

ただまあ、いいとこ取りしてアテて儲けようって根性はいただけない。まとめた人にそういう意図はないかもしれないのに、約1カ月で40万部突破とか聞くとそういうふうに見えちゃう自分の根性を嘆くべきなのか(嘆息。

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『トールキン指輪物語伝説 指輪をめぐる神話ファンタジー』

トールキン指輪物語伝説デイヴィッド・デイ/塩崎 麻彩子訳
(A5判)/原書房 1996年6月
2854円 ISBN:4-562-02792-4
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指輪物語に出てくる指輪のモチーフを求めて神話伝説を果てしなく掘り下げるという、そういうこと好きな人にはたまらない一冊。アラン・リーの美麗イラスト多数で、見ても楽しいです。
著者はトールキン研究家で、まあ『指輪物語事典』とか、ファンには今更紹介するまでもないかな。『ホビット一族のひみつ』も出ましたね。
訳文ひっかかりなく読めます。訳者あとがきによればトールキンファンだそうで。

内容忘れかけてたので風呂に持ち込んだらフヤけました。前と同じなのに何がいけなかったんだろう<とりあえずカラーページもあるハードカバーの持ち込みはやめとけ自分。
とりあえず重しをかけてしばらく放置。なおりますように。

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『図説トールキンの指輪物語世界 神話からファンタジーへ』

図説トールキンの指輪物語世界デイヴィッド・デイ/井辻 朱美訳
(四六判)/原書房 2004年2月
2520円 ISBN:4-562-03740-7
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映画後に邦訳出た本です。著者、コンセプトは同じ。こちらは指輪というモチーフだけでなく世界を深めたもの。ただし図版は事典からの流用がほとんどらしく、まちまちな感じです。訳文は自分的には無問題でした。

しかしまあ、どちらも神話伝説に関して広範な知識と、イメージの掘り下げがなくてはならない本で、翻訳も相当に大変だったでしょう。日本語で読めるとは映画さまさまというべきか。

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11/20までの新刊下見帖を

更新しました(汗。だいぶヨレてます。ていうか遅れすぎ→新刊下見帖11/15~20
↓母数が多くてメゲそうですがチェック数も多いぞ。できるんか自分。これでも幻想文学系以外の読み物は除いたんですよ。

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