『ホビット一族のひみつ』
デイヴィッド・デイ/リディア・ポストマ画/井辻朱美訳
(A5判)/東洋書林 2004年12月
2415円 ISBN:4-88721-687-4
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「ひみつ」とかな書きだが、児童書ではない。トールキン研究家デイ氏による、ホビットたちの正体を欧州の古い言語に渉猟する掘り下げ本(原書)の邦訳。日本限定で『王の帰還』スペシャルエクステンデッド公開記念!(詳細は公式サイト告知参照)というわけではもちろんないが(笑)、映画効果はいくばくかはあるだろう。
単語には複数の意味があり、その含みがあってこその名前であるわけだが、日本語とする場合、まったく同じ意味のある言葉は存在しないと考えられる。そこでどの意味を選ぶかが、翻訳のスタートであるわけで。あれこれの作品が理解可能な言語で読めることが幸せなのは大前提として。十分な語学力を備えて異国語の本を読める人に比べれば、つかみとりそこなった部分はあれこれあると思われる。『ホビットの冒険』、『指輪物語』で活躍するホビットたちの名前にも、英語圏の現代人でも察知できない意味がいろいろと込められていたのであった。
泉下で教授もお喜びかもしれぬ。 むろんデイ氏の解釈であるし、深読みしすぎな部分もあるかもしれない。それがどこだかワタシの語学力では分からないんだけどね(汗。
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Comments
しのぶ様、初めまして。
この本、なかなか面白かったのですが、一方では、どこまで本気にして良いのやら、私の乏しい知識ではさっぱりでした。どこまでも深読みを許す「指輪物語」とは罪造りな本だなあと思ったりして…。ブームのおかげで原作を読み出した者ですが、どうぞよろしくお願い致します。(TB二重になってしまったようで、申し訳ありません)
Posted by: 銀の匙 | 2005.03.05 at 01:57 AM
いらっしゃいませ、銀の匙さん。
こっそりブログを拝見していたかたからコメントとTBをいただくとは(汗)望外の幸せでございます。
この本たぶん英語圏の人だと広がりが違うんでしょうね。古語とか、近い国の言葉なわけですから。
ほんと、ここまで掘り下げに耐える第二世界も無いわけで。知識のある人ほどハマると深いのではないかと思います。
デイ氏の試みは試みとして楽しめるのは翻訳のおかげさまなのですが。ま、ちょともどかしいかな(笑。
(ダブりは整理しときましたのでお気になさらず。)
Posted by: しのぶ | 2005.03.06 at 09:18 PM