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2004.12.19

『封印作品の謎』

封印作品の謎安藤健二
(B6判)/太田出版 2004年10月
1554円 ISBN:4872338871
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ある作品が受け手の誰かの心の中に忘れがたく残っているとする。見た当時の思い出も含めて、受け手にとっては、とても大切に思えるものだが。
その価値は誰かが見て記憶して、はじめて生まれるものなのだ。
作る側にとっては、忘れがたい作品もあるだろうが、仕事として作ったもののひとつなわけで。唯一無二と抱えていては次は作れないのだ。

いや、まあ、ぼんやりと『封印作品の謎』を手にとってしまったわけで。
見る側の思い入れは作り手の現実の前に少なからず空回りするものだ。
この本も例外ではなかった。
そして封印の謎は謎のまま終わっている。そういう印象をうけた。

著者は1976年生まれで、怪奇大作戦やウルトラセブンの本放送を知る由もない。長じてから封印作品の存在を知った世代のひとだ。
なぜ、そうなったのか、どこが問題だったのか、封印された中味と、その発端となった事態について、ある程度は解明されている。が、取材を続けるうち、封印にぶつかってどうしようもなくなるところを、著者は省略せずに書いている。残念ながら、ないないづくしの印象が強い。

ただまあ、知らずに騒ぎ、オークションで高値を付けてしまうような愚を避けるに、取材の経過記録も含むドキュメントとしては貴重な記録ではあろう。

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