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2004.10.18

建築探偵の話になり。

正確には出かけたときの茶飲み話(笑)を思い出していたら〈建築探偵〉シリーズあるよ、という話になったのを思い出して、積み上げた山とか本棚部屋をざっと見たら、最終巻まで買っていたのを発見しました<今頃。
番外編は目に入ってなかったのと、講談社のサイトで説明見たら覚えがあるけど見つからないのと、タイトルすら記憶にないのと(汗、中抜けはありました。
『未明の家』が好きで、気に掛かっていたシリーズだけに。
本編の明確な中抜け『仮面の島』を探したくなるのが人情というものである(汗。しかしまあ、まず図書館だ自分。

これ読んだっけ?と『原罪の庭』『美貌の帳』『桜闇』を読み返してみた。
『原罪…』『桜闇』はまるっきり記憶なし、『美貌…』は「卒塔婆小町」の芝居も見たしで記憶にひっかかるものが。
しかしまあ、あらためて思うに。
建築探偵自身の専門は近代西洋風建築なんですが、シリーズとしてはむしろ「家」と、そこに住む人々――家族あるいは同じほどに強い関係のある人たちを扱っていて。日本という異国に強いて建てた西洋建築のように、表面には見えなくても軋轢を抱えている。だからまあ、このシリーズは広義の家族小説なんじゃないかという印象がある。
しかし視点は終始、子供の側にあって。自分の年のせいか、たとえば『原罪の庭』読了後、そこまで求めるのかと思ってしまう。顧みて自分も子供だったわけだし、求める気持ちは分かる、というか、子供としてはそうだったらいいなあ、とは思うんだけどね。むろん著者は分かって書いているんだろうし、するとこれは無い物ねだりなわけで。
人間て悲しいなあと、月並みな感想に落ち着いてしまうのは何ともはやですが。

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Comments

建築探偵って、まともに読んだことがないのです。
つーか、ぱら見して、どうも肌があわないって感じで。
私はなんか、この手の「肌にあわない」って思った本は避けてるんですが、いろいろと思うところもあって、ちょっと読んでみよーかなぁと思ってみたり。
この作品、結局のところ、著者の独りよがりが売りなんじゃないかと思ってるんですけどねぇ。そこがあえば読める、みたいな(^_^;)。

Posted by: 点子 | 2004.10.20 at 12:07 PM

コメントどもです。
なんていうの、作家に限らず、物を書いてる人は、今書いてるネタはイケるぜ、という思い入れは書いてるあいだかならずあると思うんですが。それが文章に出やすいタイプだなあ、とは思いますねえ。
歴史物で、人気のあるハナシの真実のナントカ、というコンセプトだと、逆効果になることもありますが。
どんどん作り込んでいくフィクション、特にミステリならばプラス材料になるわけで。ひっぱられてどんどん読みすすめるかどうか、最終的には読者しだいではありますが。
この分厚いシリーズがコンスタントに重版され文庫化され、漫画化もされてるところを見ると、ついていけた人が相当に多かったってことだよな。いやワタクシもその一人ですけどね(笑。

Posted by: しのぶ | 2004.10.21 at 06:04 PM

この話についていける人が多いのは事実だと思う。というか、あのくささも作品の楽しみだと思えば、スルーして読み続けることは可能なんだもの。
というか、私の場合は、作者の「これがすごいでしょう」さえなければ、楽しく読めると思うんだよねぇ。
だって、こういう登場人物がたくさんでてくる話はたくさんあるのだから、これだけ特別ってわけではなし。
だがしかし、作者が言うとおり、「これはすごい!」と言えるかってゆーと、そんなことは全然ないわけで。
で、某巨大掲示板なんかをみると、シリーズを通じて隠されている主人公たちの過去にまつわるミステリーが順次解きあかされていくのではないかという期待が、読み続けている理由、なんて書かれていたりもするんだけど、このへんはどうざんしょねぇ。
いやでもこの人の書き方をみていると、栗本薫・津守時生・剛しいらを思い出すわけで、これらの作家の作品が売れていることを考えても、こういうタイプの作者の思い入れって、結局、読者には読み続ける要素になるんだと思うのですね。

Posted by: 点子 | 2004.10.27 at 02:38 PM

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