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2004.10.13

『運命は剣を差し出す 2 バンダル・アード=ケナード』

運命は剣を差し出す 2駒崎優
C・novels fantasia/中央公論新社 2004年7月
945円 ISBN:4125008612
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バンダル・アード・ケナードとは、軍服があるけれど銃砲の出てこない異世界の傭兵部隊の名前なわけで。そう、軍隊としてはドイツ農民戦争とか、そんな時代の感じ。
1巻はその隊長が負傷してて、置いて進軍せざるを得なかった部隊と再会するまでの話、なんだけど。
2巻では時を遡り、傭兵隊のそれまでが語られる。若くして先代に後事を託された隊長だけに、主人公ジア・シャリースは腕利きというばかりじゃなく人情味もありで、どこか日常的平穏の明るさを匂わせながら物語は快調に進む。戦争だから惨い話あり仲間の死という事態もありなのだが。
もちろん新人も来る。カバーアートに独りアップの色浅黒い青年は、最初、名乗る名前を持たなかった。ジア・シャリースは彼にマドゥ・アリ、狼という名を与え、東の出身の若者は徐々に仲間になっていくのだが。
青年の顔の左半面を覆う刺青と、黒い軍服の肩に白い縫い取り?の模様の関連が明らかになっていく過程には、作品世界をリアル歴史の延長と考えると違和感があるかもしれない。
しかし読むのは現代に生きる私たちであるわけで。その現代的感性が感じる違和感を主人公に負わせ、決断を導き出すまでの過程は、訴えかけてくるものがある。
架空性の高い話でしか、できないわざであるわけで。
とにかく続きが楽しみです。

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