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2004.04.30

『ガブガブの本 『ドリトル先生』番外篇 』

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『ガブガブの本 『ドリトル先生』番外篇 』 \1,890円
ヒュー・ロフティング/南條 竹則訳
A5判/国書刊行会
bk1 Amazon 楽天ブックス
ええと個人的には児童書のファンタジーで先生といえば、ドリトル先生のことだと思うのですがどうでしょうか(汗。
19世紀末のイギリスの博物学者にして動物医者ドリトル先生のシリーズは岩波から12冊出ているのだけれど、未訳ぶんがあったとは知りませんでした。東京ブックフェアの版元ブースでほぼ突進、手に取ってページを繰るなり、これ買う状態に。
同行者に笑われましたとも、ええ(笑。
いやしかし動物語を解するドリトル先生の活躍は地元イギリスにとどまらず、アフリカから絶海の孤島、さらには月(!)まで及び、動物ばかりの家族の会話の駄洒落と諧謔たるや、時には世情のやるせなさを反映させる。
まあ大人になってしまったからには、あの時代の人なりの限界が見えてくるのだけれど、大人の読者だからこそ、わかった上で読めるのだ。
本書は家族の一員、たいへんな美食家ことブタのガブガブが、ドリトル先生に心酔するあまり、著作をものするという野望にとりつかれ、夜ごと炉端でお話までもなぞってみせるのだが、これすべて食と食うことに関する話なのである。いやはや(笑。なかなかどうして、たいしたものである。
通読しても井伏訳そのままと思える訳者氏の芸達者ぶりは脱帽ものでした。
ドリトル先生を知らない人には何のこっちゃと思われる本ではありましょう。とりあえず図書館で『ドリトル先生航海記』とか。
児童書はちょっと、という向きには、作者ロフティングが生きて、小説にあらわした時代の英国に関する『ドリトル先生の英国』(南條竹則/文春新書)かな。博物学者ドリトル先生の小説にはやたらと植物やら動物やらの名前が出てくるわけで、それをどう日本語に移すか、そもそも何物なのかの探求にも触れられていて、博物好きには二度美味しい(笑。これは新刊当時に買ったはずだけど、はて、どこにいったやら。

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2004.04.28

Books_log:下見帖更新。

うむう16~20日までデータはできているんだけどあまりに間が空いてムナしくなり。
本日ぶんの新着本下見帖を作成してみる。
先日買った『奇術師』を一気読了してしまう。面白かったので感想は後日。
さらに禁を破って新刊買い本の箱を開けてしまったのだった……いや出てない本は読めない、ということで。

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2004.04.18

オーシャン・オブ・ファイアー

『オーシャン・オブ・ファイアー』 公式サイト

この映画はひどくストイックなのだ。アメリカ中西部の荒野を、また砂塵吹きすさぶアラビア半島の砂漠を、主人公こと実在にして伝説的なカウボーイ、長距離を得手とする騎手のフランク・ホプキンスはひたすら進んでいく。愛馬ばかりを道連れに、はるか遠くまで。
そして砂漠は非人間的なまでに美しい。
ハリウッド的サービスたっぷりのアクションシーンが浮いて見えてしまうほどに。
CMとは裏腹に、娯楽大作だと何だか物足りない人向き。
あと、馬が好きな人はとりあえず行っとけ的な。
主人公の相手役(笑)のムスタング、こいつが可愛いんだわ。ヴィゴ・モーテンセンはメインの馬をまた譲り受けたんだというけれど、情が移るのは分かる気がする。うむ、一言で言うと、ヴィゴはとっても馬が好き、てな映画でした(笑。

(以下ちょっと踏み込んだ話。内容について知らないまま観たい人はここでやめるよろしい)

序盤、物語は『ラスト・サムライ』をなぞるように展開する。しかし救済は外的なサムライでなく、内在するかれ自身――遠く離れた故郷の地と不断のつながりを保つ先住民としての自分と向き合うことでもたらされる。かれの愛馬、ヒダルゴが助けてくれる。
ただその真意が奈辺にあるのか、実は最後まではっきりしない。速く遠くまで走れる騎手であるがゆえにもたらした惨劇の夢にうなされて酒に溺れる日々から抜け出したい一心だったのか、はたまた、もう一度レースに勝てば、それに立ち向かえる強さを取り戻せると期待したがゆえか。最も過酷なレースが遥か彼方に目をやることで見ないようにしてきたほんとうの自分と向かい合う力と機会を与えてくれると思ったのか、それとも単に賞金目当てで、馬を助けたかったのか。
重圧に耐えているような表情の乏しさも手伝って、主人公がひどく受動的に見えるからかもしれない。
ラストにカタルシスはあるのだが。死の運命から解き放たれるのは先住民たちではない。物語のうえだけでも、そこに救いがもたらされることはないのだ。ここもまた『ラスト・サムライ』を思わせるのだが、これはおそらく、アメリカの現在の反映なのだろうと思う。

TVCMで言ってる何とかの教典を求めてってのは大勘違いっていうか、たしかに秘伝の文書は出てくるし盗まれるけど、それを探す波瀾万丈血湧き肉踊る冒険の映画ってわけではないので。ていうかCM何回も観てると、そう思っちゃうんだけどね。
いや宣伝はある意味ハッタリ勝負ってのは分かるんだけど、程度はあるのでは。
まあ、アクションてんこもりの娯楽大作みたいだから、たまの休みだし映画でも見るかと映画館に行く人がいちばん多いだろう。今の日本だと。それはわかる。家人もそうでした。
ストイックな内容を告知したら……それでも敢えて観たいと思う人よりは、退屈そうだし別に観なくていいやと思う人のほうが、たぶん多い。それもわかる。
別にいいやと思われたら販売戦略としては負けなんだろうと思う。
しかしストイックさがワタクシ気に入ってしまっただけに、程度というものが(エンドレス)

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2004.04.16

Books_log:買い本帖4月の1

帰宅して「ぽちたま」を観ていると『犬は勘定に入れません』が届く。うむ。しばらく専念していると思います。
『クラウド・コレクター 手帖版 雲をつかむような話』 998円
クラフト・エヴィング商会 ちくま文庫/筑摩書房
bk1 Amazon 楽天ブックス
『グロテスクの系譜』 1365円
アンドレ・シャステル/永沢峻訳 ちくま学芸文庫/筑摩書房
bk1 Amazon 楽天ブックス
秩序とバランスをよしとしたルネサンス期の建築に、何とも言いがたい装飾様式が存在する。壁面をおおいつくす植物そして無数の動物が虚実入り交じり、おそろしげでもあり、遊戯的でもあるそのスタイルが、そもそものグロテスクである。豊富な図版、通説をふまえ源流をたどろうとする本格的な論考。いやちょっと手こずってますが(汗

それにしても、にゃんにゃんパラダイス(旧)には行ってみたい……笑。

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Books_log:下見帖をUP。

やっと10日までの下見帳をUP。
5日までのはここに更新記録入れ忘れてました。
いやはや、新刊チェック欲は物欲でもあるわけで。
しばらく買い控えようと思ったとたん、手が遅れます<アフォ(汗

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2004.04.07

『ここは魔法少年育成センター(3)』

024252120000S.jpg『ここは魔法少年育成センター(3) とびます。』 900円
久美 沙織  EX novels/スクウェア・エニックス
bk1 Amazon 楽天ブックス

思うだけで凡人にはできないことが出来てしまう力をもった子どもが常に一定数生まれてしまう世界を考えてみよう。もちろん魔法力を持つということは、他者より優位に立つことだし、選ばれたものとしてウットリするのはありだと思う。その力でいろいろやって、至難事に解決をもってくる、スカッとするストーリーもね。
ただそこが、「すごいですね」と誉められたら、「わたしひとりの力ではありませんから」とか謙遜してあたりまえな日本社会だったらどうだろう。みんなと同じでない、出る杭は打たれる的社会規範「世間様」が厳しく当たってくるのはまず間違いないと思われる。そしてひとはみな、そこで突っ張りきれるヤツばかりとは言えないのだ。
『ここは魔法少年センター』シリーズでは、異端であることの不安、敷衍すると、突出して排除されることへの恐怖が、主人公の特殊能力を通して語られる。具体的に、まざまざと。いや楽しい学校生活もありなんだけど。久美さん独特のほとばしるような一人称も手伝って、読んでてなかなかコタエるっちゅうか、近来にない読み応えを感じるシリーズだったり。
ぶっちゃけ魔法学校もの、って言うと反射的にまたかよと思うファンタジー読みは多そうだが、とりあえずちょっと待てな感じで。なにしろ久美沙織作品だし、文庫よりやや上を対象にできるノベルズだし、選ばれてあることの恍惚につきまとうはずの不安をカッ飛ばしてしまった(と3巻までしか読んでないと思ってしまう)大当たりシリーズにはない深みがあるのである。ハマるの怖くもあるのだが。

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2004.04.06

Books:『神を喰らう狼』

024265840000S.jpgbr>『神を喰らう狼』 580 円
榎田尤利/イラスト:北畠あけ乃
講談社X文庫 White heart/講談社
bk1 Amazon 楽天ブックス

こりゃSFだ。しかもザ・デイ・アフターもの。
混合レーベルだし「榎田尤利」(エダ・ユウリ)で検索すると一目瞭然なボーイズラブ著書多数の作家だしで、てっきりそっち系かと思ってましたが。カバー折り返しの惹句に「ぼくはフェンのために生まれてきた」なんて書かれてるしね。
物語は少年の一人称、隔離された小島の隔離された環境でも、いとしまれ大事に育てられているかれの感情と心理を丹念に追い掛けていくんですが、その名前が「ボーイ」なんですな。ここでピンと来た人、アナタは鋭い。ていうかかなりSF読んでますね。
しかし物語の眼目は、カタストロフィ後に生まれたヒトの多くが絶えざる輸血や人工臓器を必要とする世界で、やがて到達する解決策のひとつの可能性の結果であると、ボーイが気づくところではないのだ(ううむバッチリ書くまいとするとまわりくどくなる)。
かれがそのあと、何を感じ、どう変貌するか、話は序盤のトーンと変わらずに進む。明澄に見えて閉塞感のある心理描写は時に息苦しく、もどかしさまでも感じさせてくれるのは、リアルではありえない存在である「ボーイ」の感情、全面的な帰属感から来る安堵感、そしてそれが虚構と知りつつ求める希求の情が、読者にとってリアルだからだろう、と思う。
ラスト27ページは答えの出ない問題に姿勢を示そうとしたのだろうが、帯の惹句もそこにつながるのだろうが。219ページがラストシーンでもよかったかな、と、ちらりと思った。でも、それじゃあんまりだよな……。
話にそれ気はないのだが、内面重視のボーイズラブちゅうか女子向けのとことん苦手な人には強いてはお勧めしない。そこまででもないと思う人はぜひ、冒頭30ページに耐えて読み進んでほしいとおもう。『イノセンス』とか、いろいろなネタやタイトルが脳内をかけめぐった一冊でした。

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Books:『しゃばけ』畠中恵

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『しゃばけ』 540 円
畠中恵  新潮文庫/新潮社
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ええと2001年日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作、のはずなんだけど、妖怪画を今風にしたようなカバーアートの合う世話物時代小説というべきか。ウェルメイドな読後感が「小説新潮」の読者層にも合ったらしく、つづきもあるよし。
どこがファンタジーノベルか、と言うと、主人公にあやかしが日常的につきまとうあたりなのだが、ここまで略してしまうとネタとしてはありがちに思える。
次々と人にとりつき害をなすのは妖怪と解いてみせる過程のまどろっこしさが世話物として読み込める余裕になってるし、また歴史的江戸と距離をはかりつつ、ファンタジーの読者が共感できる物語を織り込む手際に唸らされました。さすが都筑道夫さんのお弟子さんというべきか。
江戸有数の大店のあるじ夫婦にやっと授かった一粒種の男の子、幼い頃から身体が弱く、聡明なのに仕事のひとつもさせてもらえないモラトリアムな主人公をもってきたところが炯眼というかなんというか。タイトルの娑婆っ気が、かかわる全ての登場人物(あやかし含む)に闇を呼び起こしているのだと気づかせるあたり、車中読書で残り5%で目的地に着いてしまうのが久々にもどかしかった(笑)。

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2004.04.03

Book_log:下見帖~3/31

三連発ラスト。やっと日付においつきました、Books書籍流、下見帖アップ。
年度末と月末があわさると冊数ここまで来るものか。てな感じが強いのは、bk1の新着本に昨日はチェックが入らなかったからだったり。
デフォ買いぶん、チェックぶんは既に買い本帖に繰り込み済み。
しかしミランドラ『ちいさな星通信』には惹かれる……<処置無し。

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Books_log:買い本帖3月の5

四月頭ぶんも入ってますが、文庫とかだいたい月末に前倒しで出ちゃったのです。

『家守(いえもり)綺譚』 1470円
梨木 香歩四六判/新潮社
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こちらは感想済み。ひさびさにハマりました。

『バルバラ異界 2』 530円
萩尾 望都 flowersコミックス/小学館
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うむう、思えば遠くに来たもんだ。わたしが年喰ったのか、モーサマが変わってしまわれたのか。たぶん両方ですね。続きは買わないかもしれません。

『犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』 2800 円
コニー・ウィリス/大森望訳  四六判/早川書房
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こちらは予約。嬉しいような、怖いような(笑

『しゃばけ』 540 円
畠中恵  新潮文庫/新潮社
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『憑かれた旅人』 1890 円
バリー・ユアグロー  四六判/新潮社
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『ジャンヌを旅する』 2400 円
三木宮彦著  四六判/未知谷
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『魔法半将軍  ―十四歳の魔王』 580円円
鷲田旌刀/橘茶茶  コバルト文庫/集英社
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『楽園の魔女たち  楽園の食卓(中編)』 460円円
樹川さとみ/むっちりむうにい  コバルト文庫 /集英社
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『神を喰らう狼』 580 円
榎田尤利/北畠あけ乃  講談社X文庫 White heart/講談社
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『愛ときどき混戦』 580 円
たけうちりうと/真生るいす  講談社X文庫 White heart/講談社
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『トールキン〈中つ国〉地図 『指輪物語』世界を旅する』 3800円
ブライアン・シブリー/井辻 朱美訳  ファンタジー・アトラス/原書房
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『猫舌男爵』 1600円
皆川 博子  四六判/講談社
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『犬飼い 』 1400円
浅永 マキ   B6/学習研究社
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『旅芝居怪談双六 』 1700円
長島 槇子   B6/学習研究社
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『王妃に別れをつげて 』 2200円
シャンタル・トマ/飛幡 祐規訳  四六判/白水社
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『真実の剣第4部 魔界の神殿(1)-運命の予言-』 680円
テリー・グッドカインド/佐田千織訳  ハヤカワ文庫FT/早川書房
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『魔法の眼鏡 プラチナ・ファンタジイ』 700円
ジェイムズ・P・ブレイロック/中村融  ハヤカワ文庫FT/早川書房
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『天より授かりしもの 』 540円
アン・マキャフリー   創元推理文庫/東京創元社
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『見知らぬ男』 514円
剛 しいら  キャラ文庫/徳間書店
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『畸形の神あるいは魔術的跛者 』 2200円
種村 季弘   B6/青土社
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『ここは魔法少年育成センター(3) とびます。』 900円
久美 沙織  EX novels/スクウェア・エニックス
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『宗像教授伝奇考(第2集)』 600円
星野 之宣  潮漫画文庫/潮出版社
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Books_log:買い本帖3月4

うむうあらためて数えてみると恐ろしいっちゅうか(汗 買った本は読め状態は変わらず。

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 映画版』 1260円(税抜)
J.R.R.トールキン原作  規大/文渓堂
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『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 映画版』 1260 円(税抜)
J.R.R.トールキン原作  規大/文渓堂
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いわゆるフォトガイドですが公開前に出る写真主体のストーリーガイドの日本語版。どんな映画でもパンフあるのは日本くらいだそうなので、その代わりに書店売りガイドブックがあるんだそうな。
第1部の巻は中味がかなり書き換えられて、原書よりストーリーがわかりやすくなってたのでゲット。2と3とはまだ確かめてないですが、買わないとたしかめようがないし。<いいわけ。

『ケルト文明とローマ帝国』 1400 円(税抜)
フランソワーズ・ベックほか/鶴岡真弓監修/遠藤ゆかり訳   「知の再発見」双書/創元社
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いつものアレっちゅうかケルト本。買わずにおれましょうか。

『遊動亭円木』 562 円(税抜)
辻原登  文春文庫/文芸春秋
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谷崎賞受賞の幻想短編集。これはヒットでした。詳しい感想を書くかも。

『晩夏 上』 1300円(税抜)
シュティフター/藤村宏訳  ちくま文庫/筑摩書房
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トーマス・マン的な失われたドイツを描いて評価が高いらしいですが。たんに作家買いですな。

『今夜はパラシュート博物館へ』 650 円
森博嗣  講談社文庫/講談社
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博物館に惹かれて買ってしまいました。いつものアレシリーズの短編集な感じで。
ただ、まあ、解決を拒絶するミステリはアンチミステリとして幻想文学ではあると思いました。

『パソコンってこういうことだったのか!?』 1575 円
オフィスヒマワリ  /秀和システム
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ノーコメント(笑。しかしかいつまみ過ぎというのも結構もどかしいものです。

『スコットランド』 \1,600円(税抜)
石井 理恵子  ミステリー&ファンタジーツアー/新紀元社
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妖精譚や伝説に関係のある土地を訪ね、古老や語り部に話を聞き、という、うらやましいような、しかし確実に大変な企画本。ガイドブックにもなってます。

『読ませる技術』 600円(税抜)
山口文憲  ちくま文庫/筑摩書房
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書店で手に取ったら止まらなくなりましたが、その場はガマン(笑。
「まず何を書きたいかでなく、何なら読んで貰えるかを考えよ」から始まる実践的コラム書き教室本。
整理された語り口が面白いです。

『鋼の錬金術師7巻【初回限定版】』 600円
荒川弘  ガンガンコミックス/スクウェア・エニックス
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実はbk1で【初回限定版】をゲット(笑。幕切れに悶絶中です。いや、もう、雑誌買いに走るしか。

『真珠の耳飾りの少女』 950円(税抜)
トレイシー・シュヴァリエ  白水Uブックス / 白水社
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カバーアートどおり、フェルメールにまつわる歴史小説。フェルメールの肖像画のモデルは名も知られていないことが多いのだそうですが。そのなかの「真珠の耳飾りの少女」のモデルをフェルメール家の召使いとして、その時代の生活、またフェルメールの画業と才能に対する傾倒をみごとに描ききっています。

『ミッドナイト・ボイス 』 940円(税抜)
ジョン・ソール  ヴィレッジブックス / ソニー・マガジンズ
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『スター・ダックス 』 1300円(税抜)
草上仁  ソノラマノベルス / 朝日ソノラマ
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『虫忍』 650円
古橋秀之  徳間デュアル文庫 / 徳間書店
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『宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史』 735円
永田諒一  講談社現代新書 / 講談社
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『吉永さん家(ち)のガーゴイル 2』 640円(税抜)
田口仙年堂  ファミ通文庫 / エンターブレイン
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勝手に〈ガーくん〉シリーズと呼んでますが、ファミ通の新人賞受賞作家の2作目。新人らしからぬ、安定感のある筆力に、家族に悩むキャラの立ちっぷりがすばらしい。たまには何かと思う大人の人にもおすすめ。

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