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2004.02.03

Books:『宿命の囁き』

『宿命の囁き ヴァルデマールの風第1部』(2分冊) 4488577067 4488577075
 マーセデス・ラッキー/山口 緑訳  創元推理文庫F
マーセデス・ラッキーの『女神の誓い』から続く、女剣士と女魔法遣いもの異世界シリーズ最新刊。
最初に邦訳されたのは今はなき社会思想社の『女王の矢』で、今回主人公のエルスペスはまだ頑是無い少女であった。うむ、思えば遠くに来たもんだ的感興にとらわれるのだが、それはさておき。
ついにヴァルデマール王国の守護の障壁が破られて、狙われた王女エルスペスは自ら魔法使いの助力を求めにシン=エイ=インのもとへ旅立つ。
並行して展開するのはク=シェイイナ――精神のつながりを含む誓いを〈絆の鳥〉と結ぶ謎めいた種族の棲む森の、危機のありさまである。
双方に共通する「仕向けられた感覚」(ないしは痕跡)の正体が徐々に見定められていく過程はなかなかドラマチックだ。セレネイ、ケロウィンやタリア、〈もとめ〉と、おなじみの登場人物?のやりとりにもラッキーらしいユーモアがある。
ただ、わたしはいまひとつノリきれなかったのだ。残念。
タルマやタリアのようなタイプの主人公に似合う話が好きで、つい期待してしまう、というだけのことかもしれないが。いや、ある程度割り切ったところがないと大人はやっていけないと思うけどさ。そういうとき、やりきれなさや切なさがあってほしいわけで。人物描写が一面的だったりドライだったりなせいもあるだろうけど、割り切りきった部分が目についてしまうと感情移入とか肩入れは辛いものがある。
や、たしかにアホかいなと思う瞬間はあるけどさ。スキッフにそこまでするか的な(ネタバレぎりぎり)。
とりあえず、続きは買うでしょう。

しかし昨年11月の新刊だが入手できたのは12月19日付の第2版。出足は良かったと思われる。

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