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2003.11.06

『夏のロケット』川端裕人 文春文庫 1/3

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今更である。『夏のロケット』である。いや買った時は暑かったんだけどね。
ロケッティアもの、つまりロケット熱宇宙熱に少年時代にとりつかれ、大人になっても冷めなかった人たちの物語ではあるのだが。
古典SF好きとしては当然連想せずにはいられないブラッドベリ的詩情よりはむしろ、リアル面に気を配れば当然見えてくるあやうさをも盛り込んだ、そこに山があるからだ的信念の物語と言うべきか。
なぜ山に登るのか。そこに山があるからだ。山があればとにかく登る、登りたい、なんのためでもなく、登ってどうなるわけでもない(かの名台詞、この解釈が正しいかはわからないが)。

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