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2003.07.30

bk1 Expressのチェックその6(7/29)

■C・NOVELSファンタジア/中央公論新社
『女王と海賊―暁の天使たち〈5〉』茅田 砂胡
■白水社
『アウステルリッツ』W.G.ゼーバルト
■学研
『ハーツ 死に抜けゲーム』久綱 さざれ
■双葉社<br>
『廃屋の幽霊』福沢 徹三
■新潮社<br>
『水晶内制度』笙野 頼子
■新潮社<br>
『新世界』柳 広司
■青弓社
『ドウォーキン自伝』アンドレア・ドウォーキン
あちこちのネット書店でベストセラーリストに輝いているのはやはりスカウィ第2部の最新刊こと『女王と海賊―暁の天使たち〈5〉』である。どこまで買ったのか自分。
ううむとりあえず笙野頼子の新刊は買っとかないと。

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bk1 Expressのチェックその5(7/26,27)

■玉川大学出版部
『ニューイングランドの民話』加藤 恭子
■国書刊行会
『妖怪百物語絵巻』湯本 豪一編
■青土社
『カレル・チャペック』イヴァン・クリーマ
■叢書・ウニベルシタス/法政大学出版局
『シェイクスピアとカーニヴァル』ロナルド・ノウルズ編
■新潮社
『GMO 上』服部 真澄
『GMO 下』服部 真澄

『妖怪百物語絵巻』は「怪奇談絵詞」「土佐お化け草子」「ばけもの絵巻」「蕪村妖怪絵巻」の絵入り解説本。チャペックの評伝はどうもSF以外中心なようなので迷い中。法政大学出版会の本は高いんだけど。うう。ま、図書館ですかね。

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bk1 Expressのチェックその4(7/26,27)

月末新刊で量多すぎ。
スーパーダッシュ5点、コバルト14点(うち一見して分かるやおいは3点)、キャラ3点は一覧ページ参照ってことで、買おうとチェックした本だけこっちに。
■コバルト文庫/集英社
『鬱金の暁闇 3』前田 珠子  *破妖の剣第6部
『緑のアルダ 千年の隠者』榎木 洋子
『女神の花嫁 中編』須賀 しのぶ
『ちょー葬送行進曲』野梨原 花南
■キャラ文庫/徳間書店(ボーイズラブ)
『顔のない男』剛 しいら
『カラッポの卵』火崎 勇

シリーズものと作家買いだけ。ちょと疲れてるかもだ。

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2003.07.27

bk1Expressから 7月後半の3

■工作舎
『耳ラッパ』レオノーラ・キャリントン
■岩波文庫/岩波書店
『ナジャ』アンドレ・ブルトン
■ふしぎ文学館/出版芸術社
『まぼろし綺譚』今日泊 亜蘭
■ハヤカワSFシリーズJコレクション/早川書房
『忘却の船に流れは光』田中 啓文
『フィニイ128のひみつ』紺野 あきちか
■祥伝社
『スリーウェイ・ワルツ』五条 瑛
■新潮社
『瞳の中の大河』沢村 凛

『耳ラッパ』はおそらく妖精文庫版の再発売と思われる。喜ばしいが、まだブツを見ていないのであるよ。いきなり買うのもなあ。旧版持ってるし……。『ナジャ』も白水社版の再刊らしいです。

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bk1Expressから 7月後半の2

■講談社
『村上春樹全作品 〔2〕-5 ねじまき鳥クロニクル』村上 春樹
■文春新書/文芸春秋
『サリンジャー戦記』村上 春樹
■小学館
『天使の爪 上』大沢 在昌
『天使の爪 下』大沢 在昌
■双葉社
『ススキノ、ハーフボイルド』東 直己
■カッパ・ノベルス カッパ・ワン-登竜門-/光文社
『S.I.B セーラーガール・イン・ブラッド』佐神 良
■カッパ・ノベルス/光文社
『一休破軍行』朝松 健
『陰陽師鬼一法眼 鬼女之巻』藤木 稟
『帝国アメリカ消失』田中 光二
■廣済堂ブルーブックス/廣済堂出版
『旭日の覇道』原田 治

小説あれこれ。おっと、『サリンジャー戦記』は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』翻訳裏話だそうな。

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bk1Expressから 7月後半の1

■大修館書店
『四川省大涼山イ族創世神話調査記録』工藤 隆
■岩波書店
『神話と日本人の心』河合 隼雄
■本の雑誌社
『よりぬき読書相談室』本の雑誌編集部編
■朝日新聞社
『国境お構いなし』上野 千鶴子
■青弓社
『フリーライターズ・マニュアル』樋口 聡
■筑摩書房
『マゾヒストMの遺言』沼 正三

例によってbk1 Expressから。イ族って何じゃい、と思って検索かけたら、中国の少数民族でした。閉鎖的な社会が近代まで続いていたため存在自体が世界遺産なのだとか。今読んでいる『日本の自然崇拝、西洋のアニミズム』と重なる部分があるからか、そそられるものがあるけど。7500円なんですよこの本……。

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2003.07.22

bk1 Expressから(7/6~7/15 その3)

■河出書房新社
『インカ 2 クスコの黄金』アントワーヌ・B.ダニエル
■平凡社ライブラリー /平凡社
『イーリアス 上』ホメーロス *岩波版の再刊
■ウィリアム・モリス・コレクション/晶文社
『世界のかなたの森』ウィリアム・モリス
■ちくま文庫/筑摩書房
『現代民話考 4 夢の知らせほか』松谷 みよ子
■作品社
『エリアーデ幻想小説全集 第1巻 1936-1955』ミルチャ・エリアーデ
■Serie′aube′/平凡社
『タイムトラベル・ロマンス 時空をかける恋-物語への招待』梶尾 真治 *ブックガイド
■原書房
『世界の果てのカレイドスコープ 「ミステリの明日」を解読する』野崎 六助 *評論
■勉誠出版
『山田風太郎 幻妖のロマン』志村 有弘編 *評論

『現代民話考』は1985年に立風書房から出ていた親本に新たな採録を加えた復刊で、全12冊予定だそうな。家に2の軍隊編があったので、拾い読みしているのだが。「これはあなたに初めて、お話するのです」などと語られる現代の物語のひしめくさまはまさに寒気もの。いや進まないんですけどね……

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bk1 Expressから(7/6~7/15 その2)

■講談社ノベルス/講談社
『タイムスリップ明治維新』鯨 統一郎
『七人の迷える騎士』関田 涙 *メフィスト関連
『ヒトクイマジカル』西尾 維新 *メフィスト関連
■ウルフ・ノベルス/学研
『UMAハンター馬子闇に光る目』田中 啓文
『悪魔の闇鍋』灰崎 抗 *ムー伝奇ノベル大賞関連
■ジョイ・ノベルス/実業之日本社
『追憶の猫』太田 忠司
■ジョイ・ノベルス/有楽出版社;実業之日本社〔発売〕 *架空戦記
『激闘!!ガダルカナル奪還戦 2』霧島 那智
『灼熱の艦隊 4』菅谷 充
■新書館ウィングス文庫/新書館 *ライトノベル
『霧の日にはラノンが視える』縞田 理理
『ディアスポラ 4』前田栄

つかみどころがなくなってしまうのは日刊新刊チェックだからなのだが、正直いうとメフィストとかムー関連までチェックしてる余裕はないのだ。しかし『悪魔の闇鍋』のインパクトには負け。

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bk1 Expressから(7/6~7/15 その1)

■ダ・ヴィンチブックス/メディアファクトリー
『中国行きのスロウ・ボートRMX』古川 日出男
『国境の南、太陽の西RMX』狗飼 恭子
『ダンス・ダンス・ダンスRMX』荒木 スミシ
『回転木馬のデッド・ヒートRMX』素樹 文生

村上春樹トリビュート企画である。ファンフィクションではなく、版元側が気鋭の作家を選び依頼したもの。古川日出男は『アラビアの夜の種族』のひとだし、というくらいはわかるが。
ていうかそれより先に村上作品読み直さないとダメかもだ。
タイトルのもじりもわからないようじゃ……(汗

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2003.07.11

ニチガイメルマガ新刊チェック。

7/10付けの新刊あらすじ速報をチェック。なんか多いなと思ったら65点中30点がボーイズラブ系でした。
アズ・ノベルズ2、ラピス文庫1、ジュネノベルズ2、ピアスノベルズ1、ダリアノベルズ2、リーフノベルズ4、角川ルビー文庫1、リンクスロマンス4、コバルト文庫2、SHYノベルス1、キャラ文庫3、二見シャレード文庫2、白泉社花丸文庫5。
全点入っているとは限らないので、実はもっと多いのだ。
月末~月初の新刊時期だから集中はしてるんだろうが、よほど好きでも、これではチェック数すら押さえなくてはならない状態と思われる。うむう。

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2003.07.07

『ルナ』三島浩司/徳間書店

 『ルナ―Orphan’s Trouble』を読みながら考える。切り取って見せるということ、それも表現ではあるのだと。
 日本SF大賞新人賞受賞作である。ネタとしては厄災もの。
 マリアナ諸島近海に落ちた隕石からと思われる正体不明の熱塊が日本近海を取り囲み、水をつたって悪疫をもたらした。水辺の都市は壊滅、海上の行き来は不可能となり輸出入の途絶えた〈その後〉(ザ・デイ・アフター)の世界が展開される。
 厄災後の世界の生々しさは、帯の筒井康隆評にもあるように、ただならぬ熱気を帯びている。
 妙に既視感があるのはSARSによる渡航規制の波及効果報道を思わせるからかもしれない。しかし発表は昨年秋のはず、執筆自体はもっと前のはずだ。先見が廃りに見えてしまうのは巡り合わせの不幸というべきか。
 今ここにある現実の素描に見えてしまうとしても、表現としては評価されていい。小説とはそうあるべきと言われる向きもあろう。
 しかし、物足りなさは残る。巽孝之だったか、SFの近未来、それは現在を描くレトリックだと言ったのは。
 そして現実の現象に未知の要因を外挿、仮構のなかで結論なり解決を導くのはSFの常套手段ではあるが。本作での結末の付け方には、わたしにはどうしても首肯しかねる部分がある。カタルシスを感じない、重苦しい読後感が本作の意図するところだろうし、それは大いに成功しているのだが。

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2003.07.05

bk1新着その2

■集英社
『オクシタニア』佐藤 賢一 \2,400
■講談社X文庫―ホワイトハート
『針は何処に 黄金の拍車2』駒崎 優 \520
『春陽』佐島 ユウヤ \630
*第10回ホワイトハート大賞優秀賞受賞作
『塵-WINDROW- 硝子の街にて 14』柏枝 真郷 \580
『恋のテイスティング』伊郷 ルウ \520
 *新シリーズ
『不死を継ぐ者 輝夜彦夢幻譚 3』(完結)流 星香 \690
『妖精の囁き 姉崎探偵事務所』新田 一実 \580

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bk1の新着から

■講談社X文庫―ティーンズハート
『星あかりの庭でつかまえて』秋野 ひとみ \530
『博多夜祭幽霊事件 京都探偵局』風見 潤 \490
『奇跡を起こそう 絶対キレイにならなくちゃ!!』小林 深雪 \450
『光の降る時』奈月 ゆう \570
『はてなき夢の覚めぬ間に』萩原 麻里 \610
『光の絆』柳 瑠美 \590

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2003.07.03

bk1Expressその2

■集英社コバルト文庫続き
『魔法学園(ハートマーク)迷宮ロマンス』南原 兼
『ストロボの赤』竹岡 葉月
『ソード・ソウル 2 朝開く一輪の花』青木 祐子
『山賊たちにご用心!』倉世 春
『夜叉の恋』山本 瑶
『阿修羅の前髪』桑原 水菜
『吸血鬼と生きている肖像画』赤川 次郎

かけたかな? さて本屋に行くとするか……

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bk1Expressからタイトルチェック。その1

新刊チェックページを更新しようとしたらDreamWeaverMXが強制終了しやがったので、こっちに書いておこうと思う。
■白水Uブックス
『シカゴ育ち』スチュアート・ダイベック
『星を見つけた三匹の猫』ヨルク・リッター
『舞姫タイス』アナトール・フランス
■集英社コバルト文庫
『外法師髭切異聞』毛利 志生子
『マリア様がみてる 涼風さつさつ』今野 緒雪
『楽園の魔女たち ミストルテインの矢』樹川 さとみ
『宝玉泥棒』高遠 砂夜
『聖霊狩り』瀬川 貴次
『砂漠の花 2 青海流砂』金 蓮花

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2003.07.02

『ヤスケンの海』村松友視/幻冬舎


うぬ、『ヤスケンの海』を読んでいてこんな時間に。 Amazon
スーパー・エディターちゅう恥ずかしい名前を名乗っていいのはたぶんひとりだけ、ヤスケンこと安原顕氏の半生を、中央公論の文芸誌「海」時代の同僚にして盟友、村松友視が綴った書き下ろし366枚。
ヤスケンのひととなりを親しく知るがゆえに、「海」時代の苦闘、そして告知から最後の時までを中心に、想いはあふれてあまりある。
しかしわたしが思い出すのはマリクレールなのだ。新しい服など買いもしないのに、書評欄やら読書特集にひかれて、ハイ・ファッション中心の女性誌をずっと買っていた。SFといったら巽孝之だったし、筒井康隆の連載があった。『キッチン』でデビューしたての吉本ばなな(昔は漢字名字だった)に『TUGUMI』を書かせたひと、と言うともっと通りがいいか。
ヤスケンがメタローグを起こしてからもしばらく出版物は追い掛けていたが、ポストモダンや脱構造主義にはとうとうついていききれなかった、というワタクシ的昔話はさておき。
『ヤスケンの海』には幼少時代、成長期の家庭環境など、文学らしい掘り下げもあるが、欲を言えば、村松氏が退社したあとの時代、氏の直接は知らない時代の話も聞きたかった気はする。
しかしまあ、それはそれ、これはこれだ。1600円の本は私が買うには高い部類の本だが。買う人は買うでしょう。ヤスケンの仕事に惹かれた覚えのあるひとならば。
これはそういう本だ。

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2003.07.01

『フローラの十二か月 植物・祝祭・物語』ジャン=マリー・ペルト/工作舎

『フローラの十二か月 植物・祝祭・物語』ジャン=マリー・ペルト/尾崎 昭美訳/工作舎
Amazon
著書も多彩な植物学者ジャン=マリー・ベルトの、民族植物学・民族生薬学方面の蘊蓄山盛りなヨーロッパの緑の文化誌である。
立脚点は科学寄り。しかし、どちらかといえば詩的な扉絵あるいは序章が書かれた時代の博物学書の後継と言うべきか。
と書くとしち面倒そうだが。
新年のヤドリギ、雪のさなかのキヅタ、はたまた聖母の薔薇、万聖節の菊のそのわけをヨーロッパの伝承と植物学のはざまに追い求めるという、好きモノにはたまらない一冊である。うん、好きですともさ。
定価3200円のところ、バーゲンブックコーナーで汚損本を特価でゲット。ありがたや、もったいなや。

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