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2003.04.23

『いたずら妖精ゴブリンの仲間たち』東洋書林

bk1
迷宮には、かならずゴブリンが住んでいるらしい。ものの本によれば、敵意・悪意を持つ精一般をこう呼んでいるそうだ。だからどこの異世界、ダンジョン、いやさフィールドにも、ゴブリンが住んでいないわけはないのである。たいてい身体は小さく、見た目はよろしくない。頭に「ホブ」がつくと、毒気が抜かれるらしいが、それはさておき。
この本には、あるゴブリン王が建設したラビリンスに住んでいた、ありとあらゆるゴブリンたちが登場する。気怠げな美形なはずの王は残念ながら登場しないが、かれらのバリエーションと魅力に富んだ容姿、個性的な行状を堪能できるのは、ゴブリン画家ダッシュの走り書きを、ゴブリン研究家にしてワイン好きの酔いどれブライアン・フラウド氏が、ちょっとした運命のいたずらで発見してしまったからである(笑)。
という魅力的な見立てで始まる本書は映画『ラビリンス―魔王の迷宮―』の、ブライアン・フラウドの美術設定をもとに、その脚本を手がけたテリー・ジョーンズとの共作になる、架空のゴブリン王国のガイドブックである。絵はもちろん『フェアリー』(こちらはアイルランド伝説のそれ。アラン・リーと共作)で『ダーク・クリスタル』なブライアン・フラウドだし、テリー・ジョーンズときては『エリック・ザ・バイキング』なうえに〈モンティ・パイソン〉なのだ。ドライな可笑し味がすばらしい。

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