『アースシーの風』(日曜読了)
購入→bk1
『帰還 ゲド戦記最後の書』が出た頃の話なので、もうよく覚えていないんだけれど。
三部作の世界を壊してしまったのが惜しい、というような話を聞きました。
わたしはそのとき、年を取って連れ合いをなくしたゴハ、かつてテナーであった女の話を、三部作の世界を壊してまで書きたかったんだろうな、と思ったのは覚えています。だから最後なのかなと思ったことも。物語の結末が、わたしには望んでも叶わない夢のように思えたのです。
どんどん昔話をしそうなので端折ってしまいますが。
結論からいうと、それはただ壊されたのではなかったのです。もういちど、世界は作られていました。意味する「もの」は違いますが、「つくられたものはこわされ、こわされたものは全きものとなりましたな」と様式の長がいうように。
間の短編集を読まないと全体像はたぶん見えないと思うのですが。わたしはこういう話が好きです。
「書籍流発掘日記」カテゴリの記事
- 図書館で海の彼方のローマ帝国(2004.10.25)
- [ムーミンパパの思い出]を発掘。(2004.10.22)
- 『ブルータワー』に手を着ける。(2004.09.22)
- 『ビートのディシプリン』読み進み中。(2004.09.19)
- 『エルサレムへの道』を読んでしまった……(2004.09.08)
The comments to this entry are closed.
Comments